記事

事業者
埼玉県さいたま市

鈴谷公民館概要まとまる/3分離で10月以降公告/教育委員会

2005/06/24 埼玉建設新聞

 さいたま市教育委員会がとして今年度から2か年継続事業で整備する鈴谷公民館の施設概要がまとまった。中央区鈴谷地内に建設する施設規模は、RC造2階建て、延べ床面積は2095㎡。市内の公民館では最大の収容数を誇る多目的ホールや、コミュニティルームほか、2階部分のほとんどを会議室に充てるなど、地元住民の要望を実現している。工事は建築を第2半期、電気・機械設備を第3四半期に、ともに一般競争入札で発注。19年4月には、59館目の公民館が誕生する。

 旧与野市が集会所施設として構想していた整備計画は、公民館とコミュニティセンター機能を導入。建設地は、中央区鈴谷7丁目地内の金剛製作所跡地1万4949㎡のうち、建設が進む保健衛生会館北側の約3500㎡を活用。

 アライ設計(さいたま市、電話048-651-5104)がまとめた施設計画によると、東側の1階部分には、いす、机を設置した状態で220人、最大で260人が収容できる多目的ホール(300㎡)を設置。大規模集会や展示・発表ほか、卓球、バドミントン程度のスポーツが行える体育室兼用で、舞台、音響装置も完備。

 また、水屋や炉を設置した和室(定員40人、80㎡・42畳)、陶芸窯室を設置した美術工芸室(40人、110㎡)ほか、調理実習室(24人、90㎡)、保育室となるプレイルーム(10人、15㎡)、グループ、団体が自由に交流できるコミュニティルーム(20二人、50㎡)ほか、トイレ、談話室、倉庫などを置く。

 西側を含む2階には、ダンス、体操などを行うレクリエーションホール(30人、90㎡)。また、視聴覚機器を設置した大会議室(70人、115㎡)、パソコン対応のIT会議室(30人、60㎡)や小会議室(30人、55㎡)を2室配置。このほか、音楽室(40人、95㎡)、共有スペースなど。

 建物は、地域を考慮して、曲線を効果的に活用したやわらかいイメージのデザインとし、南側には、太陽光発電を行うソーラーパネルを設置、省エネ、環境にも配慮して設備を整える。

 工事はまず、建築工事を一般競争入札で第2四半期に公告。追って第3四半期に電気設備、機械設備を公告する。工期は13か月。工事費は7億1000万円の2か年継続費を設定。年度別支出内訳は17年度9600万円、18年度6億1400万円。

 市内の公民館整備事業は、以前から谷田地区(太田窪)への新設が計画されているものの、用地などの問題で進捗が図られていない。

 また、岩槻区には、5つの公民館があるものの、自治会連合会単位で位置づけると5か所が不足している。

 公共適正配置方針には、岩槻区は該当していないため今後、骨格は現行のまとしながらも、岩槻区の状況を踏まえながら、同区に対する方針を検討。これを受けて、公民館の整備方針を打ち出す方針だ。



紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら