鹿嶋市は、宮中地内に計画する学校給食センター建設事業で、設計施工一括となるプロポーザル方式の導入を決め、このほど公募型プロポーザル事業を公告した。それによると、提案者は単独企業だが、設計会社や厨房機器会社を協力会社として構成することも可能。今後、参加希望者は、来月7日と8日に申請書類を提出。7月中旬ごろの資格確認、審査委員会の審査を経て、8月末に仮契約、9月定例会の議決をもって本契約となり、事業着手する見込みだ。
計画によると、建設予定地は、宮中字宮中野3884-2、3890-3ほかの鹿島神宮駅北土地区画整理事業地内の敷地、面積4652㎡。
施設規模としては、S造平家建て又は2階建て、延べ2000㎡程度。
また、1日の食数として6000食/日を無理なく提供できる施設とし、このほか、市は調理室のほか、研修室などの配置や仕上げ等についても最低限の要求基準を示している。
今回の公告によると、事業者の業務範囲は<1>施設等の設計<2>施設等の建設<3>備品等設置業務の3項目。
工期は、17・18年度の2か年継続事業で、平成19年2月28日までを見込む。
予定価格には、9億1600万円を設定している。
発注形態は、事業者が学校給食センターの設計業務及び建設業務を行う設計施工一括のプロポーザル方式を採用した。
市では、施設完成後の運営面については、民間へ一部または調理部門全ての業務委託を検討していおり、設計施工一括プロポは全国的にもめずらしく、学校給食センター建設では全国初だという。
また、今回参加する提案者は、単独企業としているが、設計会社及び厨房機器会社を協力会社として構成することもできる。
このうち、設計・建築の各業務を主にあたるものは、これまでの実績が重要視され、さらに市では、完成後の運営面の使いやすさも考慮に入れて実施設計に反映させてほしいとしている。
参加希望者は、7月7日・8日に参加表明書及び資格審査申請書類を提出。参加資格の確認は、同事業審査委員会事務局が行い、その結果は7月中旬ごろに通知される。
その後、審査委員会の審査を経て、最適者の絞り込みを行い、仮契約を8月23日頃予定している。
9月の定例議会の議決を得て本契約となり、来年2月までを目途に実施設計を策定し、来年4月頃から本体工事が着工。
平成19年2月末の完成、同年4月の供用化を目指す。
なお、総事業費は、継続費9億7665万円(17年度2401万9000円・18年度9億5264万円)を市の今年度当初予算に設定している。