高萩市が導入を計画している生ごみの堆肥化など燃やさない新たなごみ処理システムについて、同市議会は4日に臨時議会を開き、施設の処理方式や設置場所などの決定に際し、議会の議決を必要とする条例改正案を賛成少数で否決した。これを受け、施設運営の受託を予定していた(株)ジーセブン(福島県いわき市)は受諾を断念。そのため、岩倉幹良市長が掲げる堆肥化方式の導入計画は、事実上白紙に戻った。
市が進める新ごみ処理施設計画は、生ごみを堆肥化する施設と、紙や木くずを炭化する施設を赤浜地区工業団地の約1万6000㎡に整備するもの。
執行部は、この処理方式と設置場所について、議会の議決を求めていたが、執行権でできるものを議決事項にすることに対し、一部議員から反対の声があがり、4日の臨時議会で採決の結果、否決となった。
これを受け、施設運営の受託を予定していた(株)ジーセブンは「執行部と議会が一体となっていない状況では技術協力は難しい」とし、受託を断念。計画は事実上、白紙に戻った。
この事態にも岩倉市長は、堆肥化方式導入の方針に変わりはなく、今後も議会や地元に理解を求めていくとしている。