所沢市議会はこのほど、「所沢駅周辺のまちづくりに関する特別委員会」(荒川広委員長)による中間報告を行った。4月に西武鉄道を訪れた際、西武側から「東西自由通路を含めた駅舎改修を進めたい」といった見解が示されたことも盛り込まれている。
今回の中間報告は4、5、6月にそれぞれ開催された委員会の審議概要などをまとめたもの。次回は7、8、9月に開催する審議をまとめ、報告する。
同委員会は、所沢駅周辺で計画または構想のある「所沢駅西口まちづくり事業」、「日東地区再開発事業」、「所沢駅東口の駅ビル建設と駅舎の改修」の3つについて、状況を調査・研究することなどを目指し、作業を進めている。
西武鉄道の3事業に対する考え方は、西口まちづくりについては、協力を申し入れながらも、区画整理に関しては時間が要するとの見方から、利用計画は現状では出来ないとしている。
日東地区については、いち地権者として、進めて行きたい。駅東口駅ビル建設と駅舎・改札の改修については、事前協議での計画案は白紙にし、駅ビル建設よりも東西自由通路を含む駅舎改修を進めたい-との見解を示した。
これらを基に委員会では、「所沢駅周辺のまちづくりについては、さまざまな課題がある。総合的に再度深く検討する必要がある。策定作業中の第4次基本構想後期計画の中に、この問題についての委員会の意思を反映して、まちづくりに関して明確な位置付けをすべき」とした