水海道市は、坂野家住宅の主屋及び表門の防災施設工事を今月27日に指名競争で執行する。予定価格は、5019万円。工事は敷地内での貯水槽の設置のほか、放水銃を整備して火災時の初期消火に備えていく。工期は、約200日間。坂野家住宅は昨年度から、第3期目となる復元工事も実施しており、年内に工事を終える予定だ。
整備箇所は、大生郷町地内の坂野家住宅。今年度は、敷地内での防災設備の充実を図っていく。
このうち防火貯水槽について、75t規模のものを1基配備する計画だ。また建物や表門などの火災時の初期消火を目的とした、放水銃も5基程度設置する。
今後、8月から9月にも工事を発注する見通しで、200日の工事期間を予定している。
坂野家住宅は、昭和43年に主屋と表門が国の重要文化財に指定された。築後約300年が経過し、建物全体の復元工事を進めている。昨年度からは、第3期目となる復元工事を浅沼組の施工で実施しており、今年中に工事を終える予定だ。