燕市と弥彦村が進める水道事業の共同運営が、令和元年度水道イノベーション賞の特別賞に輝いた。
燕市と弥彦村は人口減の中、単独での浄水施設更新は難しいと判断。共同運営を模索し2016年から検討、19年に現在の事務組合で運営を開始した。中小規模の自治体の積極的な取り組みとして評価された。
既存4浄水場を廃止し新たに1カ所に統合浄水場を整備する。送配水管整備は設計・施工一括発注のDB方式で、JFEエンジニアリングJVと契約を締結。浄水場本体は設計・施工・維持管理一括発注のDBOによる、公募型プロポーザル方式で11日まで参加を募っている。
賞は日本水道協会が14年度に設けた。施設の老朽化や人口減少などの課題に対する先進的な取り組みをたたえ、紹介することで全体の機運を高めることが目的。
受賞した取り組み・団体は次のとおり。
【大賞】
◇首都圏水道事業体支援プラットフォームの取り組み=東京都水道局、横浜市水道局、川崎市上下水道局
【特別賞】
◇燕市と弥彦村の水道事業の共同運営=燕・弥彦総合事務組合水道局
◇密集住宅街内で効率的・安全に宮崎配水塔更新事業を実現=川崎市上下水道局
◇二次元コードを活用した応急給水施設等の開設情報の公開=名古屋市上下水道局