川口市は、今年度の工事発注を見送った「仮称・戸塚スポーツセンター新築工事」を、18年度にスタートさせる方針を固め、現地に「建築予定の看板」を設置した。また、利害関係者を対象にした事業説明会を、週末の29日に戸塚公民館(戸塚東3-7-1)で説明会する。工事予算は、18年度当初予算案で40億円を超える2か年継続事業費を設定し、議決されれば6月議会案件として、早期に分離発注する考えである。竣工予定は19年12月の目標で、20年の早い時期にオープンしたい意向だ。
建設地は、戸塚南部特定土地区画整理事業地内の戸塚4552番地で、今春開校した戸塚南小学校の東側に位置。敷地面積は2万7264・54㎡。現在、区画整理組合側で発注した造成工事が、9月末工期で施工中。今年度の市当初予算では、南側擁壁工事を実施するため、9933万円の工事費を設定した。
施設配置は、敷地が斜面上にあるため、盛土と切り下げにより、上段と下段の敷地に分ける。北側の上段は、メインの駐車場と遠的弓道場を整備し、下段北側の敷地中央に屋内施設、下段南側の道路寄りにテニスコート1面(人工芝)、この奥にナイターの照明設備を備えたソフトボール1面のグラウンド(約80m×80m)を整備する計画。また、グラウンドの周囲はランニングコースにする。さらに敷地東側の斜面は、緑をなるべく残し、フィールドアスレチックにする考えである。
屋内施設は、RC造一部S造3階建て、建築面積5163・38㎡、延べ床面積9030・69㎡(弓道場を含む)の計画。施設内容は、1階がバスケットコート2面をとれるアリーナ、トレーニング室、エアロビスタジオ、多目的体育室。駐車場からの入口となる2階は、エントランスホール、管理事務所、会議室、保健ステーション、アリーナの観客席(500席程度)で、3階が室内温水プール(25m×6コースと歩行用のスロープコース、幼児プール)、更衣室などとなっている。
雨水の排水施設は、屋内施設の地下部分に貯留槽を設置する計画。駐車場は敷地内に平置きで165台収容する。駐輪場は36台分。
この実施設計は、(株)伊藤喜三郎建築事務所(品川区東五反田1-2-33、電話03-5798-8185)が16年度に仕上げている。