常陸太田市は、基盤整備に関する要望活動をこのほど開かれた県議会土木委員会県内調査で行った。要望事項は<1>国道293号バイパスの事業促進<2>主要地方道常陸那珂港山方線久慈川架橋「木島橋(仮称)」の事業促進<3>主要地方道県道北茨城大子線の里川地区及び徳田地区の1・5車線指定地区の早期改良-など。国道293号バイパスでは、幡町から岡田町区間が昨年度に一部区間が供用開始され、瑞竜町から増井町区間も本年度から用地買収が予定されるなど事業化が進んでおり、一層の事業促進を強く要望した。
要望内容は次のとおり。
◆主な課題
本市は、昨年12月の合併により、人口約6万2000人を有する田園都市となった。
これまで旧市町村において幹線道路や下水道の整備など、都市基盤の整備に積極的に取組み、また地域振興のために本市の自然条件を生かした竜神大吊橋や里美牧場、西金砂湯けむりの郷などの観光開発と常陸秋そば、ぶどう、梨、森林資源の活用等、農林業に力を入れ推進している。
本市の道路整備は南部を東西に国道293号、南北に349号が通り、北部には国道461号が東西に横断して広域的骨格軸とし、これに県道をはじめとした他の幹線道路が連絡し合い道路網を形成、それぞれ整備促進を図っている。
新市は鉄道や路線バス等の公共交通の整備水準が低いことから交通ネットワークに占める道路の役割は高く、地域間交流を促進し活力あるまちづくりを目指す上で道路網の整備はますます重要になっている。
国道293号バイパスは未整備個所が多く市街地における交通混雑の原因になっている。また、日立港、日立南大田1Cと県北地区を東西に結ぶ広域的道路として重要で、早期にバイパスの完成を望む。
常陸那珂港山方線は、「宮の郷工業団地」への企業誘致、金砂郷北部地区の生活環境改善、観光開発等一体的な役割を担っており、久慈川架橋「木島橋」の早期整備が必要である。
竜神大吊橋を拠点とした県北地域周遊道路としての国道461号は、1車線の未整備区間が多いため、バスの通行にも支障があると同時に、行楽シーズンには交通渋滞が激しく、住民生活にも多大な不便を来している。
主要地方道北茨城大子線は、観光型農林業の振興と地場産業の拡大、生活の利便と通勤圏へのアクセスの向上を図るため里美地区の幹線道路として早急に整備が必要である。
本市の主な基盤整備の課題は次の4項目となる。
<1>国道293号バイパスの整備促進
<2>主要地方道「常陸那珂港山方線」の久慈川架橋「木島橋(仮称)」の事業促進
<3>国道461号の整備促進
<4>主要地方道北茨城大子線里川地区及び1・5車線指定区間、徳田地区の早期改良
◆要望事項
国道293号は、県北地域を東西に結ぶ広域的幹線道路だが、市街地を通過している既存道路に未整備個所が多く、そのため市民の日常生活及び通勤者等の通行に支障を来たしている。
国道293号バイパスは、幡町から岡田町区間が昨年度に一部区間が供用開始され、また瑞竜町から増井町区間も本年度から用地買収が予定されるなど事業化が進んでいるが、より一層の事業促進を強く要望する。
◆要望事項
主要地方道「常陸那珂港山方線」は、金砂郷支所管内の骨格的道路であり、本路線整備の中枢である久慈川架橋は、同地域の交通体系の確立となる最重要部分である。県当局、関係機関のご尽力により、事業が進んでいるが、関係自治体住民は早期開通を強く熱望しており、一層の事業促進を要望する。
◆要望事項
国道461号は、水府地区を縦貫する主要幹線道路であり、県北地域各市町村に連結する重要な路線である。平成13年度から国道改築事業として工事が実施されているが、一日も早い工事完成のため事業費の確保を強く要望する。
◆要望事項
主要地方道北茨城大子線は、里川地区の重要生活路線であることはもとより、本地区の文化、観光など特に観光地の里美牧場に通じる重要な路線となっている。
里川・徳田工区は、平成5年度より着工されているが改良率は45%と低く、昨年度より1・5車線による整備区間もこの工区である。
特に17年度から18年度にかけて里美牧場内に民間による風力発電が6基建設されることになっている。これらが完成するとさらに観光客が増えるため、より一層の事業促進を強く要望する。