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群馬県桐生市

10月策定業務委託へ/水道施設再生マスプラ

2005/07/29 群馬建設新聞

 今年度から2か年で水道施設再生マスタープランの策定を進めている桐生市水道局は現在、詳細を検討している。その中でマスタープラン内に日水コン(東京都新宿区大久保2-2-6電話03-3202-0101)が実施した耐震診断の内容を盛り込む方針で準備を進めており今後、10月頃にも策定業務を委託する予定。業務委託費として2100万円程度を試算している。

 桐生市では、多くの水道施設が更新や改良工事の時期を迎えているものの、水需要の大幅な増加は見込めない状況下にあるため、量的拡大や面的拡張などを主とする整備から、安全性や安定性といったサービス水準の向上などの質的充実を主とする施設整備に切り替えていく考え。そこで今後、将来に渡って給水の安定性や安全性の確保をするために、財政状況を踏まえながら計画的な施設整備を継続して行っていく予定。

 そのため、基幹施設となる元宿浄水場と上菱浄水場や配水池、ポンプ場、老朽管の維持管理の指針などを検討し、マスタープランとして策定していくもの。これまでに日水コンが行っている1次耐震診断では、2つの浄水場や水道山配水池などの23か所の配水池、ポンプ場7か所について実施しており、その結果を基に老朽化した施設の再編や再構築のために、改修内容の見直しや給水区域の変更、管路構成などを踏まえた水道施設再生マスタープランを作成する。作成にあたり計画期間を2年間とし、コンサルに一括で委託する。

 元宿浄水場は、昭和7年に建設され、1日あたりの取水能力は7万2500立方mで、高速凝集沈殿池と横流式沈殿池で処理、急速濾過方式で浄水している。上菱浄水場は、昭和47年に建設され、1日あたりの取水能力は1万5300立方mで横流式沈殿池で処理を行っている。



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