市営住宅金井淵団地建替で、2期分の一部前倒し発注を決めた高崎市は、現在市浦都市開発建築コンサルタント(東京都)・県建築設計センター(前橋市)JVにより進められている実施設計の終了を待って、年度内に入札執行する。
国の総合経済対策に呼応して工事費2億1、600万円を補正追加したもので、その性質からして早期発注が望まれており、12月議会をメドとした入札も考えられる。2期分は6棟54戸としており、このうち、今回前倒しするのは1棟12戸で、規模はW造ラーメン構造の3階建て、延べ床面積約900㎡。
また、残る4棟52戸については当初の予定通り11年度から2か年で整備する。金井淵住宅の建替は、これまでの市営住宅のなかでも最大規模となり、全体で16棟194戸を3期(各2か年、計6か年)に分けて建設する。新施設は、これまでの画一的な鉄筋コンクリート造りの市営住宅に対し、建設場所(金井淵町)の田園風景との調和とともに、住む人へやすらぎやぬくもりを与えることができるようW造を採用した。
市で初のシルバーハウジング(30戸)を取り入れたことも大きな特徴で、ノーマライゼーションを整え昼間はライフアドバイザーを配置し、夜間、休日も安心して暮らせるよう緊急通報システムも設置する。事業は、9年度から第1期(6棟78戸)に着手し現在、年度末の完成を目指して工事が急ピッチ進められている。当初の予定でいくと、2期工事は11年度からとなっており、当初予算に事業費は盛り込んでいなかったが、景気低迷による政府の総合経済対策に市も呼応して一部を前倒し発注するため、6月議会において工事費2億1、600万円を予算化した。前倒しするのは、2期分の5棟64戸のうち、1棟12戸。
規模は、W造(木質ラーメン構法)3階建て、延べ床面積約900㎡で、屋根はカラーガルバリウム鋼板竪はぜ葺とし、外壁は木製サイジング保護塗装を採用する。内部には、2DK(1戸)と3DK(11戸)を各階へ4戸づつ設ける。
工事は、12月もしくは3月議会への請負契約上程となり、発注形態は建築主体・電気・機械の3分離となる。2期分の残る4棟64戸は、11年度からの着手となり、さらに3期(4棟54戸)については13年度に発注し、14年度末までに完了させる。