所沢市は、所沢駅南側の大踏切による渋滞を解消するため、「(仮称)東西道路」を新規に都市計画決定するべく、計画原案の説明会を7日、市役所で開いた。総事業費100億円を超え、アンダーパスによる立体交差構造の東西道路は、総延長約780m。幅員は最大35・5m。今年度内の道路位置決定を目指す。東西道路に付随して、中央通り線、所沢駅南通り1号線の計画変更も行う。
所沢駅周辺は、鉄道で東西地区が分断されている。特に南側の大踏切(西武新宿線東村山第7号踏切道)は、延長40mの長さ。1日約900本の電車が通過、1日12時間を超え、1時間最大45分の遮断時間。開かずの踏切として、交通渋滞の大きな要因になっている。
これらから所沢駅周辺まちづくり総合支援事業調査や、中心市街地活性化基本計画の中で、立体交差道路を位置付け。平成14年度に西武車輌工場跡地とその周辺を含めた「所沢駅西口地区まちづくり基本構想」が策定、そこで整備が位置付けられた後、翌年度には路線検討を進め、協議を行った。
その結果、定めた東西道路の内容は、延長約780m、うち立体交差部延長は約430m。西側の東京所沢線接続部から、県道久米所沢線、西武線を潜り、東側くすのき台交差点までを結ぶルート。
幅員は平面部20m(車道2車線、自転車歩行者道4m、植樹帯1・5m)。立体部は35・5mで、自動車2車線・自転車歩行者道4mの本線と、自動車1車線・自転車歩行者道3・5mの側道で構成する。
整備にあたっては、西口を区画整理の一環として実施、東口は市が用地買収を進めながら進捗を図る。ただ、今後の都市計画上の手続きや、北野下富線、上新井富岡線など市内重要7路線が3年後くらいに一段落することもあり、それから本格的に始動することになりそう。
東西道路に合わせて整備するのが、延長310mの中央通り線。整備は、県道久米所沢線を幅員15mから32mへ拡幅。北は所沢駅西口入口交差点から、南側は東西道路までの区間。
中央通り線とその北側の御幸通り線(西新井交差点まで、延長880m)は、所沢市内の中心市街地を形成する上で、骨格となる南北軸のシンボル道路に位置付けられている。今回の中央通り線は、その段階的整備の一環。
また、中央通りに接する所沢駅南通り1号線は、線形の変更により、終点が約10m(幅員12m)延長する必要があり、計画を変更する。