木曽郡大桑村は、過疎地域自立促進計画(平成17~21年度)をまとめた。策定にあたっては、村の資源を最大限活用しながら、活力ある地域社会構築に向け「人が、暮らしが、自然が……健康です サンライズおおくわ」を基本方針に定めた。
施策別基本方針に沿って主だった事業計画を見てみる。
「産業の振興」では、農業と林業および観光との連携による滞在型体験などを推進する。事業内容には、サヨリ沢水路改修(L360m)のほか農道14路線の計画が挙げられている。林道は松渕深沢線(改良L530m)など3路線、観光施設としては遊歩道・登山道整備にも取り組む計画。
「交通体系の整備、情報化および地域間交流の促進」では、国・県道の問題点解消に関係機関へ要望するほか、村道については総合道路計画を樹立し、道路網の見直しを実施するとしている。計画に示されている村道は14路線、橋梁は阿寺橋など4箇所。このほか、ガードレールなど安全施設整備が6箇所予定され、木曽川右岸道路やCATV施設整備の県、広域が進める事業も内容に盛られている。
「生活環境の整備」は、東部簡易水道の配水管布設(L1万5600m)や野尻簡易水道の下水道に伴う布設替、特環公共下水道管路整備(L8000m)、農集排須原の管路整備(L1000m)などが主な内容。加えて、上下水道では浄水場の改良と配水池増設の検討や台帳作成を見込んでいる。ほかに、防火水槽設置は5基(40t)としている。
「高齢者等の保健および福祉の向上および増進」には、介護付高齢者集合住宅の検討や保健センター整備の計画がある。
「教育の振興」においては、老朽化している分館施設を地域拠点とするため計画的に改築を進める方針で、下水道接続も計画されている。また、スポーツ公園については競技用施設としてグランド五種公認を目指し、施設充実を図る考え。
さらに、「地域文化の振興」では文化財の保存や展示機能を備えた施設建設を検討するとしている。