県の常陸那珂工業団地(ひたちなか市新光町)に、新車整備業の(株)モーターベイシック日立(水戸市桜川1丁目8-29、赤須輝一郎代表)が進出する。工業団地の1万4991㎡を県からリースし、自動車リサイクルセンター「カーレポ」として、新工場(延べ1397㎡)、新事務所(2階建て延べ279㎡)、倉庫2棟を建設する。来月にも着工し、来年1月の操業開始を予定している。総投資額は約3億円。18日には、県との間で事業用借地権契約締結式を行った。
モーターベイシック日立は、平成3年の創業(資本金1000万円)。ダイムラー・クライスラー日本(株)の日立新車整備センターで新車整備業を行っているほか、ウインドフィルム、オイル交換、車検代行、ITバーチャルショップによる中古車販売支援などを手がけている。従業員数は51人。
同社では、今年1月から施行された自動車リサイクル法を受けて、使用済み自動車のリサイクルを事業化するための新工場・事務所用地を探し、輸出港となる常陸那珂港に近く、道路アクセスも良い常陸那珂工業団地に立地することになった。
進出地は、同工業団地(85・9ha)内南側の<5>-2画地の1万4991・90㎡。今年度から平成37年まで20年間、定期借地権によって県からリースする。リース額は年間964万2872円。
敷地には、自動車リサイクルセンターとして、工場(延べ1397㎡)、事務所棟(2階建て延べ279㎡)、倉庫2棟(91㎡、32㎡)を建設する計画。
18日には、県と同社が事業用借地権契約締結式を行い、赤須代表と県企画部の麦島健志部長が契約書を交わした。
今後、来月着工、来年1月操業開始を予定。操業後は解体部品を国内外に輸送販売する。事業目標は年商2億円、年間処理台数7200台。
新事業所に建設にあたって、赤須代表は「本県では使用済み自動車のリサイクル事業が他県と比べ遅れているため、環境問題を考え立地することにした」としている。
同工業団地には日立製作所などが立地し、モーターベイシック日立は、平成5年9月に分譲した(株)タツノ・メカトロニクスに続いて4社目。