秩父県土整備事務所は、国道140号秩父陸橋の修繕検討業務を、新構造技術埼玉営業所(さいたま市、電話048-624-1611)に240万円で委託した。納期は、年末まで。成果を基に、必要に応じて修繕設計まで着手する考え。
秩父陸橋は、秩父市上宮地町地内にあり、秩父鉄道から秩父セメント工場への引込み線(廃止済み)をオーバーパスするため、32年に完成している。既存規模は、全体延長280m。実際に橋梁構造となっているのは、引込み線などを跨ぐ中央の約31m。逆T式橋台2基、壁式橋脚2基の3径間。上部工は線路直上の1径間がメタル、前後がRCのT桁。橋梁前後は擁壁構造。
検討業務では、経年からの老朽化、またクラックなども確認されているため着手。現地を確認、クラックなどの状況を把握した上で、最適な対応方策をまとめる。緊急性の高いものなどは、早期に対応を実施する考えで、詳細設計着手も想定している。