県企業局は大久保浄水場に、72万8000?/日の高度浄水処理施設の整備を計画している。順調なら22年度に工事費を計上し、複数年にわたる施工を想定する。20年度は実施設計に着手。業務は公告中で6月1日に開札する。22年3月22日の納期となっている。
建設予定地は旧排水処理施設跡地。工事では既存浄水処理(薬品凝集沈でん池、急速ろ過池)にオゾン処理、生活活性炭処理を追加する。方式としてオゾン処理方式(下方注入式)と生物活性炭処理方式(下方流固定層式)が挙がる。系列数は2系列とした。また、高度浄水処理棟については中間ポンプ井・中間ポンプ室・高度浄水処理機械室・高度浄水処理電気室・水質計器室を集約する施設とする。
基本設計については東京設計事務所関東事務所(さいたま市、電話048-815-8500)が担当。事業は大久保浄水場浄水処理改善基本計画に基づき進める。
なお過去の事例として新三郷浄水場が挙がる。処理能力36万5000?を有する。総事業費は約96億円。大成建設が施工した。本体工事は入札時VE方式を取り入れた一般競争入札とした。