上尾市は「上尾駅周辺地区まちづくり基本計画」を策定し公表した。
基本計画に基づいてそれぞれのエリアごとに勉強会、協議会等を発足させ事業を進める上での手法を固め、事業化を実現させていきたいとしている。
事業対象地は上尾駅周辺とし東口の宮本町、仲町、上町、西口の谷津、柏座等のおよそ五〇ha。同地域は上尾市の顔となり、今後も来訪者を迎えるように商業の活性化と優れた都市基盤整備を積極的に進める上でのマスタープランとなっている。
主要な事業計画については次のとおり。
【土地利用計画】
〈整備促進型商業地〉
▽東口北地区=区域面積〇・五ha、低層棟(スポーツクラブ、店舗、住宅)、高層棟(住宅、店舗)、通り抜け通路、オープンスペース整備
▽東口南地区=同一ha、複合ビル建設(住宅棟、宿泊施設、業務、商業等)
▽西口駅前広場北地区=宏栄橋更新による北口改札と東口への連絡
〈住宅地〉
▽店舗立地型中層住宅地=低層部は商業施設が導入された住宅とする。さらに、都市計画道路沿いは壁面後退を行い、緑化を推進
▽中層住宅地=(仮称)仲町谷津線南側については中層住宅とし、基盤整備による建替を行い、街路の拡幅等を実施する。また、同線沿道では店舗を立地していく
【道路整備】
▽上尾蓮田線=計画幅員一六m。駅前広場から国道一七号交差点までの区間を対象。電線地中化、歩道の高質舗装、植栽
▽西宮下中妻線=幅員一六m。上尾平方線交差点から(仮称)仲町谷津線交差点を対象。電線地中化。
▽上尾平方線=駅前広場から西宮下中妻線交差点までの区間が対象で幅員は二〇m。電線地中化、センター植栽等
▽中山道=幅員一六m+壁面後退二m。柏座通り交差点から上尾小学校入り口までを対象
▽(仮称)仲町谷津線=立体交差部二九・五m、平面部一八m。西宮下中妻線から中山道までで電線地中化も施す
▽その他=幹線道路等に接続を担う道路として二〇〇から三〇〇m毎に区画道路(東口一番通り、柏座通り等)を配置し歩行者空間確保(二、三m)、車道部にシケインを導入
【歩行者ネットワーク】
▽東口ペデストリアンデッキの中山道東側までの延伸
▽南側東西ネットワーク=ヨーカ堂と丸広、東口北地区拠点整備とを連絡するネットワークを新設する
▽商店街道路のモール化も促進させる
これらのそれぞれの事業を推進させるために上尾市が認定するタウンマネジメント機関=TMO構想(中小小売商業高度化事業構想)も今年度調査に入っており、さらに街並み・まちづくり総合支援事業、優良建築物等整備事業、街なか再生型市街地再開発事業、街なか再生土地区画整理事業等の国庫補助事業を選択し整備手法を決める。
なお、コンサルタントは計画技術研究所(渋谷区)。