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山梨県笛吹市

暫定庁舎が最有力/9月市議会までに候補地選定/笛吹市新庁舎建設計画

2005/08/02 山梨建設新聞

 笛吹市は、新庁舎の建設候補地について、暫定本庁舎(旧石和町役場)、県東八代合同庁舎(石和町広瀬地内)、県立博物館周辺(御坂町成田地内)の3箇所に絞り込み、現在、庁内での比較検討作業を進めているが、「市のシンボルとなる笛吹川に面する場所が最適」、「交通利便性が高い」などの意見が多い「暫定本庁舎」が建設地の最有力と見られている。

 市の試算によると新庁舎の必要規模は延べ床面積約1万5000㎡で、駐車場は約500台を見込んでいる。建設にあたっては、市の独自財源や合併特例債などを活用する予定。暫定本庁舎を建設地とした場合の建設に係る費用は、用地取得費を含み34億8000万円~66億8000万円。市では9月定例市議会までに建設候補地1箇所を絞り込み、明らかにする予定で、建設地が決まれば基本構想の策定等の作業を本格化させ、早ければ来年度から設計等の準備に着手したい考えだ。

 新庁舎建設事業は、昨年10月に町村合併により誕生した同市の暫定本庁舎(旧石和町役場)が老朽化していることや、庁舎機能が分庁化され、行政サービスの面で課題を抱えていることから、新市建設計画に基づき整備に向けた検討に着手しているもの。今年度の当初予算では、構想策定事業費(235万5000円)等を予算化。建設候補地の選定を進めるとともに、建設検討委員会のなかで、建設基本構想の策定などを進めている。建設場所が決まれば、年度内をメドに庁舎整備の方向性を明らかにしていきたい考えで、来年度にも設計等の準備に着手し、4年後までの完成を目標に新庁舎の計画を進めていく。



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