蓮田市は、JR蓮田駅西口で計画する蓮田駅西口第1種市街地再開発事業について、公共施設型の再開発ビルとしていく考えで調整を進めている。具体的な導入内容なども含め、年度末までには方向性を固めていきたいとしている。まとまれば、都市計画や事業計画などの変更手続きなども出てくる。昭和60年10月29日の都市計画決定、平成12年2月25日の事業計画決定を受けてきた同事業の新たな動きとなりそうだ。
対象事業地は、本町の一部、約2ha。駅前地区の利便性を最大限に生かし中心市街地の活性化、安全で賑わいのある街づくりを図る。また、活性化に向けては大型店・専門店の整備、併せて市民の交流の拠点に資するホールや市民の健康増進に資する施設などの複合施設整備を図ることで市の中心施設としていく方針を示していた。
現在の計画では、再開発ビルが約9100㎡の敷地に、建築面積約6800㎡、延べ床面積約3万㎡。主な用途には、店舗、公共施設、駐車場を設定、駐車台数は約380台。再開発ビル内には、公共公益施設整備案として、生涯学習センター、健康増進センター、行政連絡所で約5400㎡を予定。このほか、公共施設計画は、都計道蓮田駅西口通線(W16m、L約220m)、西口駅前広場(約4300㎡)、区画街路1号(W12m、L約120m)、区画街路2号(W12m、L約60m)など。
事業計画決定後、当初計画の16年完成に向けて動いたが、経済状況の変化などからキーテナント業者が決まらない状況が続き、現行の計画内容での事業推進は困難と判断。新たな事業形態として民間活力の活用を念頭に、特定業務代行制度の利用も検討したが断念。公共施設を中心とした、公共施設型整備の方向で調整作業に入っている。
具体的な内容は今後固まるため、施設計画変更の度合い、スケジュールなどの方向性は出ていない。ただ、当初計画した延べ3万㎡については、店舗が除かれる分、縮小にはなる。