8月12日付で国土交通省国土計画局長に就任した小神正志氏は、これから本格化する「国土形成計画」の作成について、「全力を傾ける。20年度の策定を目指して、国土交通省全体で取り組みます」と、強い姿勢を示した。また、「地方から意見を出してもらう環境づくりが大事」と話している。
「国土形成計画」は、従来の「全国総合開発計画」に変わって作成されるもの。法律改正により計画事項が拡充され、都道府県による提案制度などが創設された。開発中心からの転換が示されており、成熟社会型の計画として位置付けられている。
建設業界へは、「開発中心から保全利用への変換ということで、心配されている方もいるかもしれないが、それは違う。大都市圏に比べ地方の社会資本整備は十分ではありません。これからも国土づくりに、大きな力を借りなければならない」と話している。