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国土交通省

発注者責任が大事/竹歳誠・総合政策局長

2005/08/31 本社配信

 国土交通省の竹歳誠総合政策局長は、29日に就任会見を開いた。「国土交通省は、政策統合化の時期に来ている。各分野にまたがる仕事を取りまとめていく立場として、的確に仕事をしていきたい」と抱負を述べた。

 公共工事品確法については、「基本方針の閣議決定は、大きな前進。発注者責任について書かれたことが非常に大事です。今は、一般競争入札を拡大する傾向の中で、参加者が多いことが重要、という風潮がありますから。能力をきちんと審査することは発注者の仕事。やる気と能力の二つを兼ね備えた人を選ぶのが、本当の入札だと思います。その二つを総合的に評価する、工事の実態に合わせた仕組みをつくることが、我々の仕事」と語った。

 また建設産業に関して、「大型土木工事業はそう多くないが、身の回りの建設需要はいくらでもある。根強い需要を掘り起こしていくことが重要」との認識を示している。

 専門工事業者については「発注者は、とかく元請にばかり目を向けてしまうが、建設生産を支えている分野の人たちを守り育てていくことは、とても大切です。技能・技術をどのようにサポートしていけるか。現場施工能力があって手間仕事のできる、本当の中小・零細企業は生き残る」と話している。



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