調布市はこのほど、調布駅周辺地区計画の原案を作成した。同案は今後の調布駅周辺地区整備の指針となるもので、市ではさらに住民と協議を交え、まちづくりの方針を決定していく考え。同地区を含めた地域については、京王線沿線まちづくり計画の中でも整備案を検討しており、両案の整合性を考慮した上で整備を進めることになる。
調布駅周辺地区地区計画の対象地域は小島町一丁目、同二丁目、布田一丁目及び同四丁目の約三二・三ha。
原案では地区計画の目標として、道路等の都市基盤整備促進や再開発による土地有効利用を提言。業務商業機能・都市型住宅の誘導を考えている。駅に近接する街区及び南北道路沿道を重点地域とし、商業・業務・文化の集積を計画。また歩道整備による歩行者の回遊性を高め、併せて防災性の向上も図ることとしている。
道路整備は調三・四・二八号線、調三・四・三〇号線、調三・四・二九号線、調三・四・一〇号線などを計画。今後、整備方針を固めた後に順次整備を進めていく。
このほかに京王線沿線まちづくり計画の整備案では、駐輪場・駐車場の設置、市役所前通りの整備等を掲げている。
また京王線立体化計画もあり、これが実施された場合は鉄道敷地をまちづくりに利用できることから、駅前広場の整備案についても市では協議を進めている。整備案は南北方向の通過交通排除を条件としている。これまでにも住民アンケート調査などを行っており、市では今後さらに検討し具体化させていく方針でいる。