国土交通省関東地方整備局は、品確法の趣旨および業団体からの要望を踏まえ、建設コンサルタント業務におけるプロポーザル方式の拡大などを図る。具体的には<1>土木関係建設コンサルタント業務において、プロポーザル方式による契約方式の拡大<2>即日評価型プロポーザル方式(技術者評価型)を積極的に活用し、受発注者双方の手続きの簡素化<3>プロポーザル方式および競争入札方式で、多用されてきた指名選定による競争から、広く募集する方法による競争方式を一部において活用し、さらなる競争の公正性の確保-、3項目について積極的な導入を図ってく。
これらの取り組みについては、2日に開催された副所長会議において説明。整備局管内の周知を図るとともに、活用を促した。今後、各事務所ごとに適用できる案件に応じ、順次進めていくことになる。
プロポーザル方式による契約方式は、技術提案の要素が高い基本設計など活用されてきた。いくつかの事務所で行っているものの、極めて少ない状況にある詳細設計などの分野で拡大していくことになりそう。
またプロポーザル方式の拡大と付随し、管内でも初となる即日評価型(技術者評価型)プロポーザル方式を活用。技術者の過去の業務実績で評価を行い、受注者側は技術提案といった資料作成などの労力を、発注者側もより評価に費やす時間の短縮など双方手続きを簡素化させる。
残る、これまで多用されてきた指名選定による競争から、広く募集する方法による競争方式は、政府協定対象外業務について、簡易公募型に準じた方法で一部活用していく。
16年度に発注した委託業務のうち、土木コンサルタント業務は約1700件を執行。この中でプロポーザル方式は250件、うち30件で詳細または実施設計のプロポーザルを行った。