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栃木県真岡土木事務所

真岡土木事業概要、79カ所に71億投入、408号真岡南BP、暫定2車線供用へ仕上げ工、二宮拡幅 用…

2020/08/25 栃木建設新聞

 県真岡土木事務所は、今年度の事業概要をまとめた。当初分事業費は79カ所で71億2321万円。道路・街路事業は48カ所に52億5123万円。新規の一般国道294号二宮拡幅(真岡市久下田~寺内)は詳細設計を近くまとめ地元説明会を開催。用地測量業務を秋頃に発注する。408号真岡南バイパス(同寺内ほか)では今年度末の暫定2車線供用開始を目指し仕上げ工事に入る。河川・砂防事業には27カ所に7億3627万円を配分。茂木町の上郭内と河又関根-1で砂防堰堤の整備事業に着手。また、芳賀町のLRT関連事業として11億999万円を受託している。(2面に主要個所)

 294号二宮拡幅は寺内南交差点から茨城県境までの延長4100mを4車線化。来年度は用地取得や物件調査を実施するとともに用地が確保できた個所や現道内で幅員が確保できている個所で順次着工する。計画幅員は22m、車道3・25m×4、歩道2・5m×2、路肩1・5m×2、中央分離帯は路肩を含め1m。

 真岡市の408号真岡南バイパスでは、9月までに舗装や標識設置、第3四半期に照明や防護柵、区画線設置工事を発注。今年度末の暫定2車線での供用開始を目指す。今年度事業費は12億6900万円。

 主要地方道宇都宮真岡線(亀山北)は、路線北側の大野交差点前後を2車線から4車線へ拡幅。今年度は6月に事業説明会を行い、用地測量業務を7月に発注。ヤマト設計(真岡市)が落札し年度内に完了する予定。計画延長840m、幅員27m。幅員構成は車道3・25m×4、中央帯1m、右折レーン3m、路肩0・5m~2・5m×2、歩道2・5m~4・5m×2。南側560m区間のうち260mは7月に工事発注済み。来年度は北側280m区間の用地取得と一部工事に着手する予定。

 主要地方道つくば真岡線(水戸部)は現道拡幅のため昨年度に平面図を作成。今年度は概略設計を発注済み。県境付近のため茨城県との調整を図り、ルート選定後に地元説明会を開催。路線測量や詳細設計を実施する予定。来年度は用地測量や用地買収を推進する。計画延長1000m。

 益子町は新規の一般県道下大羽益子線(道祖土)に道路調査費1000万円を措置。路線測量、詳細設計を発注し東洋測量設計(宇都宮市)が落札した。計画延長900m、幅員10・5m(車道3m×2、路肩1m×2、片側歩道2・5m)。現道幅員は6・3mと狭くセンターラインも部分的。観光客が多く利用する路線のため拡幅する。来年度は用地調査や一部用地取得を進めていく。

 主要地方道つくば益子線(長堤)は事業延長3820mのうち、2016年度に道の駅北側500m区間が供用開始。今年度は事業費4億2500万円を充て1100m区間の工事とぐみ川の橋梁上部工事や用地補償を推進。来年度は北側の用地取得と工事に着手する。また、南側をバイパス化する長堤Ⅱ期工区の路線測量費や詳細設計費を要望している。

 1級河川百目鬼川(益子)は、一部放水路に改修する根古屋川との接続部で地元と調整中。昨年度に2カ所設置するボックスカルバートの詳細設計を篠原設計(真岡市)に委託した。今年度中に用地調査や用地取得を完了させ下流側の一部で工事に入る見込み。来年度は放水路残り区間とボックス設置を実施する。

 茂木町では主要地方道那須黒羽茂木線の茂木地区で電線共同溝を計画。詳細設計を昨年度からの繰り越しで実施。業務は大日本コンサルタント宇都宮事務所が担当。年度内に事業説明会を開催する。来年度以降に支障物件を移転する。計画延長400m、幅員12m。工事区間は真岡鐵道茂木駅前から北側T字路まで。

 那須黒羽茂木線の塩田地区は現道幅員8mから10・5mに拡幅する。計画延長は600m、幅員構成は車道3m×2、路肩1m×2、片側歩道2・5m。都市開発コンサルタント(宇都宮市)が担当する測量設計業務の完成を待ち、年度内にも地元説明会を開催する。来年度は用地測量を実施し、物件調査まで行いたい考え。

 新規の一般県道深沢岩瀬線(深沢)は主要地方道宇都宮笠間線との交差点改良や美土里農園までを現道拡幅。計画延長300m、幅員10・5m。幅員構成は車道3m×2、路肩1m×2、片側歩道2・5m。年度内に測量設計業務を発注、来年度は用地補償を実施する。

 一般県道芳賀茂木線(小深)は今年度事業費1000万円を充当。測量設計業務を発注し第一測工(宇都宮市)が落札した。道路拡幅事業で計画延長540m、幅員10・5m。今年度末に設計説明会を開催予定。来年度は用地補償を推進する。

 砂防事業の新規は上郭内と河又関根-1で各1基の砂防堰堤工事、鮎田で急傾斜地崩壊対策を実施。上郭内は今年度事業費2000万円で測量、設計、地質調査業務を発注済み。年度内に完了させる見込みで地元説明会を11~12月に開催する予定。来年度は用地測量や用地補償を実施し、仮設道路などの一部工事にも着手したい考え。保全対象は町役場(茂木)と町民センター(同)。

 河又関根-1も測量、設計、地質調査業務を発注済みで年度内の完了予定。来年度に用地測量や補償関係業務を実施。来年度中の工事着手を目指す。保全対象は金蔵院、公民館、人家11戸。

 鮎田は延長360mの法面工事を計画。用地調査や物件調査、補償が完了次第、補償関係を進める。年度内にも工事発注する見込みで22年度の完了予定。

 市貝町の新規は一般県道塙芳賀線の多田羅工区(益子町七井~多田羅)。計画延長910m、幅員12mの道路改良事業。今年度は修正設計業務を9月頃に発注し、来年度は用地調査などを進める。

 1級河川小貝川では一般県道杉山石末線西側の本郷橋の架け替えを計画。設計業務はダイミック(宇都宮市)が担当し完了済み。新橋は橋長16・4m、幅員6mのPC橋。今年度事業費は4000万円で工事を渇水期に発注する予定。

 芳賀町は主要地方道真岡那須烏山線(祖母井)で現道拡幅を計画。計画延長400m、幅員10・5m。今年度は路線測量と詳細設計を第3四半期にも発注。芳賀農業振興事務所の土地改良事業との関連実施工区で調整を図りながら進める。

 1級河川五行川芳賀遊水地(上延生)は今年度、越流堤整備工事を実施。10月頃に公告する予定。

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