記事

事業者
茨城県行方市

新生「行方市」がスタート/入札等業務は契約検査係で/新庁舎のすみやかな建設を

2005/09/06 日本工業経済新聞(茨城版)

 麻生町・北浦町・玉造町の行方郡3町が2日、合併し新市「行方市」が誕生した。人口4万770人、面積166・33k㎡を有し、財政規模は平成17年度の一般会計で158億1800万円。合併時の新市庁舎については、旧3町の役場を麻生・北浦・玉造の各庁舎を設置。工事等の入札契約関連業務は、麻生庁舎内の財政課契約検査係が一括して担当する。新市建設計画では、市中央付近に新庁舎を建設するなど主要事業の計画もあり、「豊かな自然との共生、活力ある人々、こころふれあうまち」の実現に向け、新たなスタートを切った。

 今回、3町が合併したことに伴い、新市庁舎は行政機能を分散し、旧3町の各役場をそれぞれ麻生庁舎・北浦庁舎・玉造庁舎として設置。

 新市の行政組織・機構は、麻生庁舎に総務部(7課)、北浦庁舎に経済部(3課)と教育委員会(3課)、玉造庁舎に市民福祉部(4課1所)、建設部(4課)、市議会(1局)、水道課を配置したほか、各庁舎に各部の支所を設置。

 このうち、工事等の入札・契約関連業務は、麻生庁舎内にある総務部財政課契約検査係が一括して担当することになる。

 建設部の本課は、玉造庁舎内に置き、麻生・北浦の各庁舎には支所として建設室維持係のみを設置する。

 新市長が決定するまでは、市長職務執行者に伊藤孝一旧・北浦町長が就任。市長選は、今月25日に告示し、10月2日に投開票を行う見込み。

 旧3町の議員54名は、在任特例を適用し、市議として平成19年3月31日まで在任する。市議の定数は24名となる。

 今後、約10年間の新市建設計画では、「豊かな自然との共生、活力ある人々、こころふれあうまち 行方」を新市の将来像に掲げ、主要事業には新市庁舎建設及び周辺道路整備や玉造統合幼稚園整備、玉造中学校整備、北浦中学校体育館建設、基幹市道や生活道路の整備など各種事業が盛り込まれている。

 特に、新市庁舎の建設は、行財政の効率化に資する合併後の新たな組織に対応し、行政拠点としての強化を図るため、合併後できる限りすみやかに市の中心付近に建設するとしている。

 財政計画では、一般会計ベースで平成17年度が158億1800万円、18年度が158億100万円、19年度が152億6500万円、20年度が171億7100万円、21年度が166億4900万円を見込んでいる。



紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら