工業団地へ企業誘致が活発化する中、藤岡市は更なる集積化を図るため新たな工業団地の開発を模索していく方針だ。同市によると、候補地は現在の東平井、西部、牛田などの工業専用地域3か所に隣接した地域を視野に検討していくこととなりそうで、今後は内部で詳細な候補地の選定などを前向きに行っていく考え。
現在、市内の工業団地は、藤岡インターチェンジを核としたアクセスなどを踏まえ、昨年から立地が急増傾向にある。県企業局が分譲を開始している藤岡東平井工業団地では、昨年中にモダンプラスチックス工業や協正金型製作所が進出、今年に入ってからも東海や関西からの企業が進出を決めている。さらには、同市土地開発公社が分譲する本動堂第2工業団地についても8月4日までに食品卸売業の松村フーズ(高崎市倉賀野町)と藤武運送(藤岡市下戸塚)の2社が進出を決定、完売となっている。
企業局の分譲地は、いくつかの区画が残ってはいるが、同市については、空きがない。同市ではこれらを踏まえ、財政面や雇用対策に重要な企業誘致を更に促進するため、新工業団地の開発を進め、企業誘致の受け皿を広げる考えだ。
なお、松村フーズの取得面積は5952㎡で、約2500㎡の冷凍倉庫を建設する計画で、来年5月にも着工する。事業費は約3億5000万円。一方の藤武運送は、7200㎡を取得し1期工事として約3800㎡の倉庫を建設する。10月にも着工する見通しで、投資額は約2億2000万円。