戸田市は25日、美女木東一丁目地区約23haの都市計画変更に向け、都市計画法第17条に定める計画案の縦覧を開始した。期間は10月９日まで。縦覧終了後、順調なら都市計画審議会と県知事の同意の経て変更決定となる見通し。準工業地域・工業地域の指定を近隣商業地域に変更することで、これまで禁止されていたホテルや、床面積が１万㎡を超える大規模店舗の誘致が可能となる。

　今回の都市計画変更では、都市計画マスタープランと立地適正化計画に定める生活利便施設の維持・誘導に向け、用途地域、高度地区、防火地域および準防火地域の変更を目的に行う。建築物の用途が大きく変わり、避雷設備や耐火建築物向けの建材需要などが増加する可能性もある。

　美女木東一丁目地区はＪＲ北戸田駅から西側約１００ｍに位置し、工業系の土地利用が全体の９割を占める。また都市計画マスタープランの土地利用方針では「拠点商業地」に位置付けられる。用途変更によって都市機能強化を図り、駅周辺への商業・サービス施設などの立地を推進する方針を打ち出す。