新潟市は８日、「新市都市計画推進事業支援業務」委託者選定に係る指名プロポーザルについて、業者選定委員会（委員長＝元井悦朗都市計画部長）による審査を公開で行った。審査の結果、（株）都市環境研究所（東京都文京区本郷）を最優秀提案者に選定した。今後、業務委託に向けた手続きを進める方針。

　新潟市では、今年度から平成１９年度までの間で新市都市計画マスタープランの策定や都市計画の見直しとルールづくり等を進める方針。今回の業務は、その支援業務を行うもので、６者指名によるプロポーザル方式で業者を選定した。選定委の審査は業者名を伏せて行われ、最優秀提案者の提案が総合的に判断して最も優れているとされた。

　同者の提案内容は、マスタープランにおける都市づくりの方向を「暮らしやすさ」の観点から捉えるのが特長で、新潟市独自の手法として、市民の満足度を上げる点を評価軸に置く。来年度以降の取り組みとしては、タウンミーティングのような形式で市民参画を図るほか、モデル地区を選定するなどして計画の具体化を図る見通し。また、業務推進にあたっては、外部協力者を参加させる方針も示した。

　最優秀提案について、委員からは「提案の切り口が明快で分かりやすい提案」「生活の視点から都市計画を再整理する視点が斬新」等の点が高く評価された。