栗山村教委は、全面改築を予定している栗山小学校(日蔭五七〇)の校舎・屋内体育館整備事業について、来年度屋内体育館建築に着手、上半期に工事発注する意向を固め、準備を始めた。校舎についても来年度下半期に設計を委託、十三年度に工事発注、いずれも単年度事業で整備し、十四年度に既存施設解体とする整備スケジュールを固めた。事業費は八億円を想定している。全体の基本計画はフケタ設計(宇都宮市大曽一-五-八)が担当した。
校舎と屋内体育館は一般県道川俣温泉川治線を挟み、向かい合わせとなる。校舎は南側に位置し、隣接地を買収、現在の屋内体育館敷地を含め約五、〇〇〇㎡に建設。体育館は道路北側に位置、敷地は約三、〇〇〇㎡。用地間に段差ができるため、両施設を結ぶ渡り廊下は、道路下延長約一五mの地下横断道路となる。
屋内体育館の規模・構造は細部の詰めを必要としているが、S造平屋建て、一部地下RC造とする。延べ面積約一、三〇〇㎡、アリーナ部分は約六〇〇㎡、ミニバスケットボールコートで二面、バレーコート一面、講堂機能(ステージ付き)、体育器具置き場、倉庫、更衣室など。
地域開放型とし地域住民の利用を想定。玄関は別とし、ミーティングルーム、ロッカールーム、シャワー室、男女トイレをつける。これらは敷地の形状から地下に収容する。実施設計は(株)フケタ設計が担当した。
校舎は来年度に実施設計を発注するが、構造・規模は、今後の検討としている。普通教室六室のほか、理科室、音楽室、家庭科室、準備室、図書室、会議室、コンピュータ室、多目的ルーム、ランチルーム、保健室、職員室、校長室などを配置する。
栗山小学校は敷地四、六五九㎡、昭和二十九年に建設、木造二階建て(延べ五九三㎡)、四十二年に改造しRC造二階建て(四三四㎡)、四十三年に屋内体育館(S造五四七㎡)を建設した。