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【厚労省調査】高卒者の建設業離職率は3年以内で45・8%と微増

2020/11/03 本社配信

 高校を卒業して建設業に就職した人の45・8%が3年以内に離職していることが、厚生労働省のまとめで分かった。大学卒業者の離職率は29・5%となっている。2017年3月の卒業生を対象に調査したもので、建設業の離職率は高卒者が前年比で0・5ポイント増、大卒者は同比1・7ポイント増といずれも増加した。建設業における高卒者の3年以内離職率は改善傾向にあったが、微増ながら増加に転じた。依然として調査産業の平均を上回る高い水準で推移し、半数近い人が辞めている状況は変わっていない。

 建設業では働き方改革の推進により、長時間労働の是正や休日確保などの取り組みが本格化していることに加え、新型コロナウイルス感染症の影響もあって今後はデジタル化・スマート化が加速する見込み。就職先として建設業を選んだ若者が、やりがいを持って長く働くことができるように、魅力の向上を含めた、さらなる離職者対策に力を入れる必要があるだろう。

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