国土交通省北陸地方整備局は、今月上旬に上陸した台風14号を受け、同局管内の直轄国道(約1020km)において、盛土のり面の緊急点検を実施し、その結果を踏まえて必要な対策を図る方針だ。これは、山陽自動車道で盛土のり面が崩壊し、民家が土砂に埋まる事態が生じたことを受けた措置。
緊急点検の対象は、<1>地山傾斜地で集水地形上に造成された盛土<2>盛土のり尻から測った盛土高が10m程度を上回る盛土<3>盛土のり尻近傍に民家や避難施設等が存在する盛土。
点検内容は、のり面のはらみだしや浸透水のにじみだし、排水施設の状況等について、現地踏査等により点検するとともに、点検結果を踏まえ、必要に応じて緊急的な対応や詳細な調査、継続的な観察等を実施する。
なお、点検は9月末までを目途に進める見通しだ。