日立市は、平成19年度の着工を目指す日立駅自由通路及び橋上駅舎整備に伴い、デザインの監修を行う設計業者を、コンペ方式で選定する方針を明らかにした。市ではすでに5社を指名し、現在はそれぞれが提案を作成している段階。今後、提案されたデザイン案を一般公開し、市民の意見等も参考にして選定委員会が11月中旬頃に1社に選定する見通し。また基本設計についても11月頃に業者の選定を行う予定で、コンペで決定した業者と協力して基本設計を策定する方針。設計期間は、18年3月末まで。
駅自由通路及び橋上駅舎は、駅周辺地区整備事業の中核施設として、19年度の着工を目指し整備を進めるもの。
規模は、自由通路が延長約140m、幅員8m、橋上駅舎が延べ約1300㎡を想定。
これらの整備においては、デザイン性を重要視することから、コンペで総合的なデザイン監修を行う業者を選定する。
市では、すでに5者を指名し、現在それぞれがデザイン案の製作を行っている。
今後は、提案されたデザイン案を一般公開し、市民の意見等も参考に、選定委員会により11月中旬頃に1社に選定する見通し。
一方、基本設計についても11月頃に委託業者を選定する見込みだが、選定方法については未定としている。
基本設計は、両業者が協力して進めていく方針で、今年度末までに策定する予定だ。
自由通路及び橋上駅舎の整備については、先月公表した基本構想において、使いやすい駅にすることを目的に、バリアフリー化やユニバーサルデザイン化に取り組み、これを今後の設計に反映するとしている。
バリアフリー化では、自由通路の西側方面側に「動く歩道」を設置し、移動の負担を軽減する。また、自由通路と駅舎の階段部分には、エスカレーターとエレベーターを設置し、昇降の負担をなくすとしている。
ユニバーサルデザイン化としては、オストメイト(人口肛門・人工膀胱の保有者)にも対応できる多機能トイレ、音声案内誘導設備、ベンチや手すり、案内誘導板の設置など、わかりやすさや使いやすさにも配慮する。
また、駅舎の改築に伴い、自由通路東口駅前広場や清水鮎川線の一部拡幅整備も行う計画で、自由通路も含めて都市計画法に基づく都市計画決定を来年3月頃を目途に行い、駅舎改築と一体的に整備を進める方針。