県は27日、今年度9月の補正予算案を発表した。一般会計に47億1400万円、病院事業企業会計に1800万円を追加する。一般会計では、公共事業費に国補30億7100万円、県単7億7800万円の合計38億4900万円を計上し、交通安全施設整備や街路改良などを予定する。新規事業では、アスベスト対策で31施設の緊急除去工事に2億1083万円、水海道警察署改修事業の増築棟設計・現庁舎改修に2600万円などを計上した。その他、国道123号と常磐自動車道の交差部にETC専用ICを設置する社会実験推進事業(設置工事など)に3億584万円を盛り込んだ。補正予算案を含む議案は、今月29日に開会する第3回定例県議会で審議される(2面に補正予算案の公共事業箇所一覧)。
補正予算案は、行財政改革の流れを踏まえながら、国補の確定に伴うものやアスベスト対策など安全への緊急性の高いもの、雇用創出効果が高い社会資本の整備などに重点を絞り編成した。
一般会計の追加額は47億1400万円で、昨年9月補正の142億6400万円と比べて3分の1の規模。補正後の一般会計は1兆385億6600万円で、前年度比1・5%減となる。
公共事業費は国補・県単合わせて38億4900万円で、昨年度9月補正の56億9100万円と比べると約3分の1減少した。
主な公共事業箇所は、国補では道路直轄事業負担金に14億1300万円、交通安全施設整備(17箇所)に5億4000万円、街路特殊改良舗装(守谷伊奈谷和原線、島名上河原崎線)に4億円など。県単では、国道118号の交差点改良(水戸市)などを盛り込んだ。
県単では、ETC専用IC社会実験推進事業費も計上した。
これは、水戸市飯富町の国道123号と常磐道の交差部にスマートIC(ETC専用)を設置して地域経済活性化などを図るもの。
計画では、ランプは東京方面への上り線入口と下り線出口だけに設置する「ハーフインター」。
今回の補正予算案では、IC設置工事費やPR費、実施主体の運営費などに3億584万円を予算化した。
新規事業では、アスベスト対策緊急修繕事業で緊急除去工事に2億1083万円を計上。
先月のアスベスト使用調査で使用が確認された31施設(使用面積合計2万2973㎡)について、今回の補正や既存経費で除去工事に着手するもの。対象施設は、取手競輪場や高校、土木事務所、警察署など。
アスベスト飛散防止処理工法は、最も効果的な除去工法を基本に行う予定。議決後、早急に工事に着手する。また、詳細調査が必要な181施設は、X線回析法による定量分析を行う。
水海道警察署の改修は、合併によって同署の管轄区域がほぼ倍増したため、現庁舎の改修および増築を行う計画。
現庁舎は平成3年度の建設でRC造3階建て延べ1719㎡規模。計画では、改修規模は473㎡で事務室や免許待合室、講習室などで実施。増築棟は3階建て660㎡を想定し、事務室や会議室、倉庫などを設置する。
今年度補正額(案)は2600万円で、設計委託および現庁舎改修などを予定。来年度は増築棟建設工事や現庁舎の改修などを計画している。
その他、助成事業では、特別養護老人ホーム32施設への整備補助に1億8700万円、常陸太田市が里美牧場に設置を計画している移動通信用鉄塔施設への補助に4872万円を盛り込んだ。
病院事業会計では、県立友部病院において心神喪失者などの鑑定入院に必要な施設整備に1764万円。男子病棟の3-1病棟に保護室1室、女子病棟の7病棟に個室1室を整備する計画。
補正予算案の主な建設関連事業は次のとおり。
【安全安心対策】
◆県有施設アスベスト対策緊急修繕事業(除去工事)=2億1100万円
◇管財課所管分=3423万円
◇教育庁所管分=1億1606万円
◇警察本部所管分=6054万円
◆水海道警察署改修事業=2600万円
【社会資本の整備】
◆国補公共事業の追加=30億7100万円
◆県単公共事業の追加=7億7800万円
◆移動通信用鉄塔施設整備支援事業(常陸太田市里美地区)=4872万円
◆老人福祉施設整備事業(特別養護老人ホーム32施設)=1億8741万円
◆ETC専用インターチェンジ社会実験推進事業=3億584万円
【その他】
◆看護専門学院等解体撤去事業(廃止された水戸看護専門学院等取り壊し)=1億4038万円
◆がん対策アクションプラン推進事業(医療機関等が行う乳ガン検診に必要な乳房エックス線撮影装置整備費用への助成。3機関)=4286万円
◆鑑定入院保護室等整備事業(病院会計。友部病院における鑑定入院に必要な保護室等の整備)=1764万円
◆農業水利システム保全対策事業(農業水利施設に係る管理省力化等の計画策定と維持補修等を行う土地改良区への助成)=2005万円