県土木部道路建設課(竜ケ崎土木事務所)は、国道125号桜川バイパス(稲敷市阿波~神宮寺、L2400m)の建設で、用地測量を進めて今年度内に一部用地買収に着手する。桜川バイパスは昨年度に事業化し、道路詳細設計や用地測量などを実施。今年度も継続して用地測量を進めており、それらに基づき年度内に一部用地買収に取りかかり、早期の着工を目指していく。総事業費は約24億円。
一方、桜川バイパスに続く東地区バイパス(稲敷市伊佐部、L2500m)の建設は、桜川バイパスの整備状況を見ながら事業化を検討する。
国道125号の旧江戸崎町から旧東町に至る現道区間は、神宮寺地区や阿波地区、幸田地区などで既存集落を通過し、幅員が狭く線形不良で交差道路も多い。近隣には工業団地があり大型車の交通量も多く、交通渋滞が慢性化している。
さらに、沿道には小学校、病院などが立地しているが歩道はなく、周辺では光葉地区で宅地開発が進むなど、交通量の増加が見込まれ、地元からも以前から早期整備を求める声が出ている。
そのため県では、同区間のバイパスの建設を計画した。
これまで、平成13年度から14年度に道路概略設計((株)長大が担当)や環境調査などを実施。15年度(16年1月)には、旧桜川村柏木古渡から旧東町伊佐部まで6570m(W23m)について都市計画決定を行った。
計画では、バイパスのルートは、神宮寺地区から阿波地区までは現道を一部拡幅する他は現道の南側を通り、阿波地区から伊佐部地区までは現道の東側をほぼ直線で結ぶ。
都市計画決定をした区間のうち、整備優先度が高い阿波地区から神宮寺地区まで2400m区間を「桜川バイパス」として16年度に事業化した。総事業費は約24億円。
16年度は詳細設計((株)虎ノ門コンサルタンツ、(株)長大などが担当)、用地測量などを進めた。
今年度は、引き続き用地測量を実施しており、その後、一部用地取得に着手する予定。着工時期は未定だが、一連の用地がまとまった区間から取りかかっていく。
一方、桜川バイパスに続く東地区バイパス(稲敷市伊佐部、L2500m)については、桜川バイパスの整備状況を見ながら事業化を検討する。
竜ケ崎土木管内におけるその他の125号バイパス建設では、大谷バイパス(美浦村受領~稲敷市佐倉、L2900m)を事業化している。
大谷バイパスは、供用済みの125号バイパスの終点(美浦村役場付近)から美浦トレーニングセンター入口の村道まで約1000mを優先的に整備する計画で、昨年度に一部工事に着手。
今年度は用地買収を進めるほか、埋蔵文化財発掘調査を実施した箇所について地盤改良工事を実施する。