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(独)都市再生機構埼玉地域支社

総事業費310億で再始動/飯能大河原地区の区画整理

2005/10/07 埼玉建設新聞

 都市再生機構埼玉地域支社は、飯能都市計画事業飯能大河原土地区画整理事業について、変更事業計画の概要を公表、18日までの期間で、飯能連絡事務所にて縦覧を開始した。同事業は13年度に外部委員による公団事業再評価委員会で、見直しを行った経緯があり、事業期間の延長を諮るとともに、大幅に道路配置などの見直しを行い、再スタートを切る。年内の変更認可取得を目指す。公共施設整備費は16億7400万円、総事業費310億6897万9000円を見込む。

 変更内容は大きく分けて<1>土地利用計画<2>事業施行期間<3>減歩率-の3点。

 土地利用計画では、幼稚園(3550㎡)、小学校(2万6670㎡)、中学校(2万9340㎡)をそれぞれ計画していたが廃止。既存の美杉台小・中学校での対応となる。さらに行政・商業施設用地(3万6140㎡)、研究施設・業務施設などのための誘致施設用地の計画も取りやめた。

 これらに代わって、都市計画道路3・4・13号沿いに柔軟な土地活用を可能とするための計画建設用地を、また都計道3・6・17号沿いに自然環境活用型施設用地(15・3ha)を確保した。

 公園・緑地は近隣公園2と児童公園6を、近隣公園1と街区公園1に変更。道路配置も区画道路の総延長が1万1202mだったのに対して4336mに、特殊道路(歩行者専用道路)も1万1628mから379mに大幅縮小した。

 造成計画は土量バランスがとれるよう計画するとし、全体土工量710万立方mを79万立方mへと修正した。

 事業施行期間は13年延伸し、平成31年3月31日まで。換地処分予定は25年度。

 人口計画は8000人から2000人へ下方修正。人口密度も1haあたり約60人から15人へシフトした。

 飯能大河原土地区画整理事業は、飯能市大河原、岩井、上畑、下畑の各一部、約137・7haが対象区域。西武飯能駅、JR八高線東飯能駅から約2500mの距離。

 市街化区域の決定は、昭和60年11月15日。平成7年12月22日に第一種低層住居専用地域に変更した。

 住居構成は1住区。道路網は都計道3・4・13飯能南台大河原線、3・6・17大河原永田線を骨格に幹線道路を配置し、住区内に通過交通が流入しないように、住区内道路を計画する。

 事業計画は次のとおり。

【公共施設】

▽3・4・13号飯能南台大河原線=幅員18m延長1422m

▽3・6・17号大河原永田線=幅員10m延長703m

▽区画道路=幅員15~10m延長653m、幅員8m延長581m、幅員6m延長2862m

▽特殊道路=幅員4m延長379m

▽近隣公園=3万805㎡

▽街区公園=1万3782㎡

▽緑地=1~6号(総面積34万614㎡)

▽防災調節池=1号1万4528㎡・5万8800t、2号7100㎡・8万6300t



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