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茨城県竜ケ崎土木事務所

乙子立体早期完了、長豊橋に右折レーンなど/事務所管内9市町村が要望

2005/10/07 日本工業経済新聞(茨城版)

 県竜ケ崎土木事務所管内の9市町村は、先月26日に行われた県議会土木委員会の県内調査で、道路や橋梁などの整備促進を要望した。主なものとして、主要地方道美浦栄線バイパスの整備促進(竜ケ崎市)、県道水海道取手線の国道294号交差箇所の早期整備(取手市)、主要地方道野田牛久線の振替えバイパス整備促進(牛久市)、国道294号4車線化の整備促進及び乙子立体高架事業の早期完了(守谷市)、圏央道アクセス道(主要地方道江戸崎新利根線バイパス)の整備促進(稲敷市)などを要望箇所に挙げている。

 各市町村の主な要望内容は次のとおり。

【竜ケ崎市】

◆要望事項=主要地方道美浦栄線バイパスの整備促進

◆要望主旨=主要地方道美浦栄線バイパスは、千葉県と茨城県を結ぶ重要路線で、市の南北方向の主要な広域交通軸として位置付けられ、その広域流動は、市の地域振興に寄与するもの。

 (仮)第二栄橋から主要地方道竜ケ崎潮来線の区間については、県において平成7年度の事業化から16年度までに概ね9割を超える用地取得がなされ、一部道路改良工事や(仮)第二栄橋上部工事も進められ、一日も早い供用開始が望まれているが、地域の活力や発展につながる重要性からも、また橋梁工事の整備効果を更に高めるためにも、当路線の整備促進を要望する。

【取手市】

◆要望事項=県道谷田部藤代線の小貝川橋交差点並びに同バイパスの整備促進及び県道高岡藤代線バイパス整備促進

◆要望主旨=つくば方面から国道6号への乗り入れのための重要路線であり、一部の堤防上は幅員狭小区間でもあり、危険。平成13年3月の国道6号バイパス開通に伴い、更に混雑を引き起こしている。

 中でも、小貝川橋交差点が渋滞しているため、平成16年度に交差点改良工事に着手したところだが、この工事を早期に完成させスムーズな交通の流れを確保して頂きたく要望する。

【牛久市】

◆要望事項=主要地方道野田牛久線の振り替えバイパス(都市計画街路田宮中柏田線)の整備促進

◆要望主旨=牛久市田宮町地内における現在の野田牛久線については、幅員も狭く歩道も未整備のままで、つくば市へのアクセス道路として交通量も非常に多く慢性的な渋滞をひきおこしている状態。

 この状況を一刻も早く解決するため、野田牛久線バイパスの整備促進について、県において事業を推進しているが、早期完成を地域住民及び議会等からも強く望まれている。

 また、当路線は国道6号牛久バイパスへのアクセス道路及び牛久市西部市街地の幹線道路として、最も重要な路線として位置付けされており、多大な整備効果の期待できる路線であるため、主要地方道野田牛久線の振り替えバイパスの早期実現を要望する。

【守谷市】

◆要望事項=国道294号4車線化の整備促進及び乙子立体高架事業の早期完了

◆要望主旨=国道294号は取手市の国道6号を起点とし、福島県まで伸びる広域幹線道路で、守谷市内を縦断する重要な動脈として位置付けられており、市内の事業区間総延長は約5kmで昭和60年度に事業化されている。

 同路線は県西地区と県南地区を結ぶ重要路線であるほか、市内の大型店舗等集客力の大きい商業施設への周辺地域からのアクセス路線として、また、当市及び周辺地域から取手市方面やその他の市、他県への通勤、通学のための路線。

 また、つくばエクスプレス守谷駅へのアクセスのため、エクスプレス開業に合わせて当該路線から新駅への進入路の整備もされており、同路線の4車線化が急がれている。

 事業化以来19年を経過しており、昨年度秋より乙子交差点の立体高架橋に本格着工されているが、まだ4車線化の未改良箇所が残っており、渋滞緩和の効果があがっていない状態。

 このことから、当該路線の混雑解消による都市機能の活性化のため、乙子交差点の立体高架橋を含めた事業が早期に完了することを要望する。

【稲敷市】

◆要望事項=圏央道アクセス道(主要地方道江戸崎新利根線バイパス)の整備促進

◆要望主旨=平成19年度に圏央道(仮)江戸崎ICが供用開始予定で、アクセス道の接続が南側1箇所での供用開始となる。

 市としても首都圏への農産物を始めとした物流機能の発展が期待できる重要な路線であることから、合併市町村幹線道路緊急整備支援事業により、北側約1kmを市において整備していくので、更なる全線開通に向けての整備促進を要望する。

【美浦村】

◆要望事項=国道125号バイパスの整備(大谷地区)

◆要望主旨=国道125号は、県南部地域の経済活動及び地域振興を支える広域的幹線道路であるとともに、住民の生活道路としても重要な役割を担っている。

 しかし大谷地区は、幅員狭小、線形不良区間による渋滞、車輌や歩行者通行の危険箇所等が存在し、幹線道路に期待される機能が確保できていないという現状であることから県がバイパスの整備を推進しているところだが、改めて、役場東から大谷地区、江戸崎地区に至る区間の早期完成を要望する。

【阿見町】

◆要望事項=主要地方道土浦竜ケ崎線バイパス(都市計画道路阿見小池線)の早期整備促進について

◆要望主旨=主要地方道土浦竜ケ崎線は、幅員が狭小であるにもかかわらず、交通量が多いため朝夕の交通渋滞を招いている道路で、平成19年度には圏央道の(仮)阿見ICが供用になり交通量の増加が予測されることからバイパスの早期整備が地元住民から要望されている。

 主要地方道土浦竜ケ崎線バイパスは、南側の牛久市から北に向かって圏央道の(仮)阿見ICにアクセスし、さらに町が現在整備中の都市計画道路荒川沖寺子線と交差し、国道125号バイパスを結び土浦市に至る町西部地域の南北方向の骨格となる道路であり、JR荒川沖駅や阿見市街地からの交通利便性を向上させることから早急な整備が望まれている。

【河内町】

◆要望事項=国道408号の利根川に架かる長豊橋の右折レーンの早期整備(田川地区)

◆要望主旨=国道408号は、成田市から学園都市、そして栃木県までの路線で、町は成田国際空港の北側20kmに位置し、空港の裏玄関ともいわれている。成田国際空港のB滑走路の供用開始が2002年から始まり、交通量は大幅な増加を見せている。

 また、当橋梁は昭和42年に架橋されたもので、当時の交通量とは比較にならないもの。以上の観点から以前より要望を出しており、県でも現況調査・右折レーンの設置可能性について検討されているが、早期計画実現をお願いしたく、長豊橋の右折レーン設置及び将来的に長豊橋を含む国道408号の4車線化を要望する。

【利根町】

◆要望事項=主要地方道取手東線バイパスの整備推進

◆要望主旨=主要地方道取手東線は、県南地域における旅客・物流の重要路線にありながら、狭隘、曲折などの通行障害が多い布川地内の市街地を通過している。

 これを迂回させるため、羽中地内から押付新田地先までのバイパス道路整備が計画され、現在、用地取得も進められている。

 平成18年春頃の(仮)第二栄橋の開通などを踏まえ、今後、当該道路の車両通行量が増大することが予測されることから、特に羽中地内から主要地方道千葉竜ケ崎線までの区間については、より早期の整備を強く要望する。



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