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茨城県道路建設課

A2とP3は来年度以降に/常陸那珂港山方線整備

2005/10/14 日本工業経済新聞(茨城版)

 県土木部道路建設課は今年度、県道常陸那珂港山方線の久慈川架橋である(仮)木島橋の下部工で、P4橋脚(常陸太田市側)、A1橋台(那珂市側)に着工する。P4工事は、9月28日に一般競争入札を執行し株木・武藤JVが落札。A1工事については常陸太田土木事務所が指名競争入札(電子入札)を通知し、10月21日に開札する。引き続き来年度は、P4工事を継続するとともに、可能であれば残る下部工(A2橋台、P3橋脚)に着手し、用地買収がおおむね完了している取付道路の整備にも着手する方針。その後、平成20年代早期の供用開始を目標に整備を推進していく。

 これらは、11日の県議会一般質問で、綿引久男議員(自民)の質問に三浦真紀土木部長が答弁した。

 常陸那珂港山方線の(仮称)木島橋は、久慈川左岸側の常陸太田市小島町と右岸側の那珂市門部を結ぶ新橋。

 地元から整備要望が強く、県では、平成6年度に調査に着手し、12年度に国補事業として事業に着手した。施工は常陸太田土木が担当。

 橋梁形式はPC7径間連続箱桁橋で、橋長385・9m、橋幅約14・5m(車道6・5m)。下部工は、逆T式橋台2基(A1、A2)、逆T式橋脚6基(P1~P6)。設計は日本技術開発(株)が担当した。

 事業化している区間の常陸那珂港山方線の全体延長は1600mで、取付道路は常陸太田土木分が512m、常陸大宮土木分が762mを担当。事業費は合計40億円。

 15年度からは、(仮称)木島橋の橋梁部工事に着手し、これまでに下部工8基のうち、P1、P2、P5、P6の4基を発注し、完成した。16年度末までの全体の進ちょく率は12%。

 今年度は、堤外地の用地取得を進め、下部工としてP4、A1に着手する。

 P4(オープンケーソン基礎1基)は道路建設課が一般競争入札を公告し、9月28日に開札。株木建設・武藤建設JVが1億8800万円で落札した。工期は来年6月15日まで。

 A1工事は、常陸太田土木事務所がこのほど指名競争入札を通知。10月21日に開札する。工事概要は、場所打杭8本、逆T式橋台1基、法覆護岸工(A1236㎡)、付帯道路工(L141・5m)、張芝工(A1320㎡)。予定価格は9733万5000円(税込み)。

 引き続き来年度は、P4工事を継続するとともに、可能であれば、残されている下部工(P3、A2)に着手していく予定。また、用地取得がおおむね完了している取付道路についても整備に着手する。取付道路の整備箇所は今後、詰める。

 その後も鋭意、整備を進め、平成20年代早期の供用開始を目指す。



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