県が11年度に生活密着型公共投資を促進するため創設した一・五車線整備で対象路線となる主要地方道大胡赤城線単独特別改良工事を所管する県前橋土木事務所は、工事に先立つ保安林解除申請をあげている。これが許可され次第工事を発注する方針だが、年明けの入札執行となることが濃厚だ。
本県独自の単独公共となる同整備は、通常予算では対応出来ない比較的交通量の少ない中山間部の道路を対象に、二車線(片側一車線)の規格に合った従来の整備手法に代わって、対向車とすれ違いができるよう待避所、防災施設整備などを実施する。工事費の縮減のほか、工期の短縮などの効果が期待されている。事業初年度は六路線が新規事業化され、そのうちの一路線として主要地方道大胡赤城線の宮城村苗ケ島地内が事業化された。
工事内容は、南側から北側へ向かって、第四工区(谷川拡幅、延長一四〇m)、第三工区(山側と谷川拡幅、延長一五〇m)、第二工区(山側拡幅一二〇m)、第一工区(谷川拡幅一〇〇m)となっており、このうち、第一工区は田尾工業の施工で近く終了する。11年度に計画しているのは、第二工区と第三工区で、第四工区については12年度以降となりそうだ。
なお、工事に先立つ詳細設計は地測設計(前橋市大友町2-28-3・電話027-253-3421)が担当している。