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茨城県水戸市

8施設で使用を確認/アスベストの調査結果

2005/10/21 日本工業経済新聞(茨城版)

 水戸市は、アスベスト対策として市が所有する公共施設について、アスベスト使用の確認調査を実施し、このほど調査結果及び対応に関する中間報告をまとめた。それによると、平成17年10月現在で市有施設151施設を調査した結果、市庁舎など8施設で吹付けアスベストの使用が確認された。市では、アスベストが確認された市の公共施設については、原則除去する方針で、平成17年度と平成18年度の2か年で対応する。今年度については、12月の補正予算で事業費を計上し、8施設全て及び一部の除去工事に着手する予定だ。

 今回の調査は、昭和63年までに建設された151施設(水道部施設を除く。ただし、学校施設については、文部科学省の調査依頼に基づき平成8年度以前に建設された施設を含む)を対象に実施。

 調査方法は、設計図書・目視の調査については市の専門職員が、またアスベスト成分分析及び室内環境濃度調査については、県公害防止協会へ委託して行われた。

 調査結果によると、対象施設151施設のうち、成分分析が必要と判断された施設は49施設。

 このうち、アスベストが確認された施設は、<1>市庁舎(建設年度・昭和47年8月、天井、壁)<2>市民会館(同・昭和47年10月、壁、天井)<3>稲荷第1公民館(同・昭和46年5月、天井)<4>五軒公民館(同・昭和48年、天井、天井裏鉄骨部)<5>河和田第2住宅(同・昭和52年3月、壁、天井)<6>北消防署(同・昭和46年9月、天井)<7>清掃工場工場棟(同・昭和50年、壁、天井)<8>保健センター(同・昭和62年5月、階段段裏)-の8施設。このほか、アスベストが確認されなかった施設が33施設、調査中の施設が8施設となった。

 今後の対応について、市では市有施設でアスベストの使用が確認された施設は、原則除去する方針で、今年度と来年度の2か年で対応する。

 今年度は今後、12月補正予算で予算措置を行った後、市役所庁舎の一部など8施設全ての除去工事に着手。18年度は、市庁舎の残り部分などを実施する見込みだ。



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