日野市教育委員会は市立学校適正規模・適正配置等検討委員会の答申を受け、基本方針をまとめた。今後、十二月定例議会に行政報告の形で上げ、来年から地元PTA会など学校関係者や関連自治会などと調整を進めていくことになりそう。順調にいけば二年程度の準備期間を経て、十四年度から事業展開が図られる。ただし他市でも学校適正配置に伴う廃校・統合では紆余曲折があることから、慎重に対応していく方針だ。
今回明らかになった基本方針によると、小学校が一学年三クラス、中学校が一学年五クラス程度を適正規模としている。また適正配置については、中学校の配置を基準に市内を四分割、中学校区に二校を1区で検討。中学校については、当分の間現状の八校で対応していく考えだ。
市内小学校では、高幡台・百草台・平山台・仲田の4校が十五年度までに単学級になると予想している。このうち仲田小については、区画整理事業の関連で日野第一小か日野第四小と統合することで適正規模となる見込み。このため高幡台・百草台・平山台の三校が今後の課題となる。
統合方法については、吸収合併ではなく両校を廃校したうえで、新しい校名を冠した学校を設置する考え。対象となる三小学校では、高幡台が道路を挟んで隣接する程久保小学校、百草台が隣接する三沢台小学校、平山台は平山小学校がそれぞれ相手先になりそう。