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茨城県つくば市

基本計画策定を委託/水守にリサイクルプラザ

2005/10/22 日本工業経済新聞(茨城版)

 つくば市は、クリーンセンター(水守)の敷地内に、粗大ごみや有価物のリサイクルを行うリサイクルプラザの建設を計画している。平成20年度の着工を目指して、最新技術や市民意識の調査、他施設の視察、基本計画、設計を年度ごとに進めていく。このうち今年度は基本計画を策定する予定で、同じくクリーンセンター内に先行して計画されている(仮)健康づくり拠点施設の進ちょく状況をにらみながら、同業務を委託する方針だ。これに関連して、市では可燃物、不燃物を一時的に保管する廃棄物管路輸送施設の廃止を視野に入れた将来計画、最終処分場の長期的な計画を、それぞれ策定していく。

 リサイクルプラザは、市の一般廃棄物(ごみ)処理基本計画(平成7~21年度)に基づいて建設が計画されており、同計画内で重点施策として掲げられている。

 現在、燃やせないごみや粗大ごみは、粗大ごみ処理施設(上沢1番地)で破砕・選別処理を行っているが、昭和52年に建設された施設で老朽化が進んでおり、処理方式も旧式(堅型4分類、能力50t/5ha)。

 粗大ごみ処理施設と同じ敷地内に立地する有価物回収施設(民間)も稼働開始より約20年が経過し老朽化が進んでいる。

 このような状況を踏まえ、リサイクル活動や環境教育の拠点となるような施設を、クリーンセンター(水守2339番地外)の敷地内に計画することとなった。

 現段階では、ごみの破砕、選別、圧縮、保管等の処理機能に加えて、ごみ問題やリサイクルに関する情報提供、学習、研究の場といった啓発機能を有する施設とする。

 また、市の新市建設計画においてもリサイクルプラザが掲げられているほか、基本計画の改訂にあたり実施された住民意識調査でも、粗大ごみ処理施設と有価物回収施設を継続する意見を、リサイクルプラザの建設を支持する意見の方が上回っている。

 平成20年度からの着工に向けて、今年度から最新の技術動向についての情報収集、他施設の視察等を行い、整備事業のための検討資料とするほか、整備に係る調査、基本計画、設計の策定を進めていく。

 なかでも基本計画については、余熱利用の温浴プールや介護予防機能、多目的広場を盛り込んだ(仮)健康づくり拠点施設が、クリーンセンター周辺の敷地内に先行して計画されていることから、建設場所などの調整を図りつつ今年度に委託する。

 関連して市では、可燃物、不燃物を一時的に保管する廃棄物管路輸送施設(吾妻1-2外)の廃止を視野に入れた将来計画、民間処分場(千代川村村岡124-1)に委託している最終処分場の長期的な計画を、一般廃棄物処理基本計画に基づいて策定していく。

 それぞれ、他施設の事例調査などを行いながら、廃棄物管路輸送施設の将来計画は19年度後半、最終処分場の長期計画は18年度後半をめどに策定業務に取りかかる見通し。



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