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明和町のコストコ開業に向け造成工事

2021/08/27 群馬建設新聞

【明和】コストコホールセールジャパン(川崎市、ケン・テリオ代表取締役)が出店を計画する明和町矢島地区で、明和町による進出予定地の造成が始まった。工事は河本工業(館林市)が担当。造成完了は2022年8月末としているが、コストコへの土地引き渡しに関しては同年の上半期中を目指す方針を示している。その後、店舗などの施設建設工事は同社が発注する。開業予定は23年ごろとされており、約10haの敷地に、売り場面積1万㎡の新たな大型商業施設整備が具体的になってきた。

進出する場所は町の明和矢島地区集客施設用地造成事業として、明和土地開発公社が用地を購入。国道122号館林明和バイパスの開通をきっかけにコストコとの調整がスタートした。町はコストコと土地売買契約の締結後、邑楽館林まちづくり(明和町、小野弘代表取締役)に造成工事の発注を委託。同社が4月に設計・施工一括の公募型プロポーザルを実施して、5月中に施工業者を決定した。業務対象地は約10ha。業務内容は造成工事一式のほか、工業用水広域水道敷設替え工事、下水道管渠築造工事など。

コストコが建設する店舗は、県内1号店の前橋倉庫店(前橋市鶴光路町137-2)をはじめ、全国で店舗面積1万㎡程度が出店の目安となるため、同店も同様の規模が見込まれる。また、国内店舗30店のうち半数を越える18店舗はガソリンスタンドを敷地内に整備している。明和町内にはガソリンスタンドがないため、店舗建設とともに整備を行う可能性も高い。

前橋倉庫店は設計をkatachi ap(東京都港区)、施工は大成建設(東京都新宿区)が手掛けた。

同社が出店する場合の条件は、半径10㎞以内の人口が50万人以上。用途地域は準工業地域、商業、近隣商業。ガソリンスタンドを含んだ敷地面積約3万3000㎡以上。建築面積は約1万5000㎡。売り場面積は1万㎡程度。駐車場収容台数800台以上などを掲げている。なお、出店予定地は明和矢島地区として、地区計画が定められており、県道矢島大泉線を境にして北側約10ha、南側2haの2地区に分かれている。用途地域は準工業地域で、広域からの集客を視野に入れた物販を主とした集客施設誘致を進めてきた。北側はコストコに決まったが、南側の2haについては引き続き、地域の活性化が行える企業の誘致を進める方針を示している。

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