県教育委員会は、学校施設等における吹き付けアスベスト等の使用実態調査結果をまとめた。それによると、調査対象の122施設のうち、吹き付けアスベスト等が使用されているのは26施設あり、19施設が未措置だった。
同調査対象は、県立の学校および関連施設、社会教育施設、社会体育施設、文化施設で、平成8年度以前に竣工した建築物(改修工事を含む)に使用されている吹き付け石綿や、折板裏打ち石綿断熱材。8月12日から10月17日までの調査で、社会体育56施設のうち40施設は調査中。
未措置の19施設は、甲府第1高校の百周年記念館や甲府東高校の芸術棟等。
県では、吹き付けロックウールが使用されている措置済み状況ではない施設等については、固化等による改修を早急に行うほか、アスベスト含有吹き付けひる石およびパーライトが使用されている施設については、比較的安定しており危険性は低いため日常点検や適切な維持管理を行うとともに、併せて生徒、教職員にアスベストの使用状況を周知し、注意を喚起していく。
ロックウールの使用されている施設は、(1)甲府城西高校第3実習棟機械工作実習室倉庫の「天井」(2)盲学校屋内運動場ボイラー室「壁・天井」(3)緑ケ丘スポーツ公園体育館附属棟地下機械室「壁・天井」(4)八ケ岳少年自然の家管理棟講堂・厨房「天井」(5)同浄化槽機械室「天井・壁」。