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工事事故撲滅で意思統一 21年度労働災害防止大会 阿賀野川河川事務所工事安全対策協議会

2021/09/30 新潟建設新聞

 阿賀野川河川事務所工事安全対策協議会(会長=池田博明阿賀野川河川事務所長)は28日、2021年度阿賀野川河川事務所建設労働災害防止大会を開催し工事事故撲滅のため意思統一を図った。当日は工事、業務等の請負業者や阿賀野川河川事務所の関係者ら約80人が参加した。

 池田会長はあいさつで「確実に無事故・無災害で工事業務を進め、国民から託された良質な社会資本を整備していくため、心ひとつに労働災害防止への決意を新たにしてもらいたい」と要請した。

 安全講話では、新津労働基準監督署の村井千晴署長が昨今の労働災害発生状況等について話したほか、秋葉警察署の斎藤隼人交通安全課長が歌手のさだまさしさんの「償い」という曲を会場で流し、歌詞に込められた交通事故の悲惨さを語り、さらなる安全管理を呼び掛けた。

 20年度の安全管理等の活動報告では各施工者の取り組み事例を紹介。また本年度の活動方針・計画を説明。

 続いてMR技術を活用した施工現場における生産性向上に関する取り組みについて、小柳建設の中靜真吾専務取締役が解説。MR(複合現実)技術を活用した発注者との打ち合わせや施工計画時における活用実証をもとに、ニューノーマル時代へ向けDXの推進は必須の課題とし、今後3次元データやICTデータをいかに利活用していくことが重要であると語った。

 閉会あいさつで同協議会の副会長である小柳建設の小柳卓蔵代表取締役社長が「こうやって皆さんで取り組みを共有して実践していくことが重要。共有された情報を実践し試すことで、その成功事例や失敗事例なども含めて共有できることがより強い安全管理につながっていく」と話し、情報共有の重要さを訴えた。

【写真=小柳建設がMR技術の取り組みについて紹介、全員で安全宣言を唱和

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