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埼玉県鴻巣市

調整池は700t規模/原馬室・滝馬室区画整理

2005/11/01 埼玉建設新聞

 鴻巣市は、市施行で整備進めている原馬室・滝馬室土地区画整理事業の調整池を、地下構造で計画していることを明らかにした。建設位置は、区画整理区域を縦断する都市計画道路荒川左岸通線(幅員18m、延長204・1m)の南側に位置した、車道の直下部分。貯留量は700tの計画で、構造物が幅約7m、長さ50m強、深さ約2mの規模を予定。施工時期はまだ確定していない。

 同地区は、JR高崎線鴻巣駅の南側約1・2kmの区域で、日本フェルト埼玉工場の西側に位置したところ。周辺は既存住宅地で、平成4年度に事業を終了した氷川町地区(滝馬室土地区画整理事業)に隣接している。施行面積は約3・2ha。

 公共施設整備は、都市計画道路荒川左岸通線と調整池1か所のほか、区画街路(幅員4~6m)を745・3m整備する計画だが、これまで16年度に区6-2号線街路築造工事(延長99・4m)を完了したのみで、整備率が13・3%という状況。また、街区公園は2か所(同規模)の計画で、合計面積が960㎡となっている。

 今年度の主な事業内容は、街路築造のための移転契約(4件予定)、荒川左岸線の地下埋設物の整備、18年度に移転してもらう人の換地先の整地工事、市道の廃道に伴い、支障となる電柱の移設並びに整地工事。

 一方、全建物戸数63戸のうち、要移転戸数が17件の予定だが、移転済み戸数が3戸と、まだ14戸の移転が残っている。

 総事業費は7億9000万円。今年3月末現在の進捗率を事業費ベースで見ると、公共施設整備費が4・3%、建物移転費が10・1%の合計10・4%という状況。

 なお、同事業は平成14年9月に事業計画を決定し、施行期間が18年度末としているが、市の厳しい財政状況から、同期間内に事業を完了させるのは難しく、施行期間を延長する見通しである。



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