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安全で安心な職場環境へ/日建連北陸支部が労災防止安全推進大会開く

2021/12/04 新潟建設新聞

 日本建設業連合会北陸支部(岡田正彦支部長)は11月30日、新潟市内の新潟グランドホテルで2021年度の労働災害防止安全推進大会を開いた。当日は北陸地方整備局の岡村次郎局長、新潟労働局の岩瀬信也局長をはじめ多くの来賓が出席する中、会員各社からも多数が出席。労働災害ゼロの達成とともに安全・安心な職場環境の実現を誓った。

 冒頭、同支部安全環境対策委員会の荒明正紀委員長は「世の中がどのように変わろうとも我々建設業は自然災害への対応など脆弱(ぜいじゃく)な国土を支え、国民生活の安全安心の確保を担う地域の守り手として、防災・減災のための基盤整備による国土強靱化に取り組むことが重要な使命であり役割だ。社会的にも企業にとっても大きなダメージとなる労働災害のさらなる減少を目指して自らが率先して安全管理に取り組んでほしい」と呼び掛けた。

 主催者としてあいさつに立った岡田支部長は「日建連では週休2日の実現と建設キャリアアップシステムの普及推進を事業計画における2大事業と位置付け、取り組む姿勢を明確にしている。担い手である若者が安心して入職できる魅力ある建設業となるため、安全な職場の環境整備が最も重要だ。労働災害ゼロの達成に向けて建設業を担う我々一人ひとりに安心で安全な職場環境への意識と実践が求められているのではないか。そして、建設業の現場の安全第一こそが入職希望者拡大への必達事項であり、現在就労されている技能労働者のやりがいに直結するものだ」と訴えた。

 来賓からは岡村局長が「建設産業が持続的に発展し担い手を確保していくことが重要だが、労働環境を改善して工事事故を根絶し、誰からも安全な産業として認知されることが必要だ」と激励。岩瀬局長は新潟県内における労働災害の発生状況について「10月末で死亡者数、死傷者数ともに増加している。死亡災害は16人で前年同期比2人増、休業4日以上の死傷災害は2459人で同比39・2%増とかつてない大幅な増加となっており大変憂慮すべき状況。建設業についても死亡災害は例年より少ないが2名の方が亡くなり、休業4日以上の災害は前年同期比25%の増加だ」と懸念を示し、一層の取り組みを求めた。

 安全の誓いでは同支部の安全環境対策委員が登壇し「大会を契機に、今一度『人命尊重』という原点に立ち返り、リスクアセスメントの実践によるリスク低減を図り、有効かつ確実な安全衛生管理活動を積極的に進めていく」と、声高らかに読み上げた。

当日はこのほか、優良工事施工者表彰や記念講話、安全活動事例発表も行われた。優良工事施工者表彰は熊谷組北陸支店が輝いた。

【写真=岡田支部長、岡村局長、全員で安全の誓いを確認した】

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