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栃木県那須塩原市

那須塩原市、箒根学園 4校集約しRC2階1855平方m、新校舎7月に着工、新体育館を22年度設計

2021/12/16 栃木建設新聞

 那須塩原市は、関谷小学校に設置する箒根学園の整備計画を固めた。校舎新築と既存校舎改修工事を2022年度に予定し、新校舎は7月ごろ着工。既存校舎の改修も22年度早期に着手し、新校舎とともに年度内に完了させる予定。新校舎はRC造2階建て延べ床約1855・39平方m。開校は23年4月。体育館は22年度に実施設計を委託し、23年度に改築する。新校舎の工事費は10億円を超える規模が見込まれる。

 関谷小は敷地面積2万8550平方m。北側に校舎と体育館、南側にグラウンドが配置されており、新校舎は既存校舎とグラウンドの間の植栽などがあるスペースに建設。渡り廊下を新築し、既存校舎は1階と2階で連絡させる。

 新校舎は9クラス分の教室を確保。1階は教室2室と多目的スペース、職員室や校長室、保健室、放送室などの管理部門、2階に教室7室、多目的室、会議室などを配置。エレベーター、屋根の太陽光発電設備を備え、西側には駐車場を再整備する。

 既存校舎はRC造2階建て延べ床2299平方m。1階は教室2室、美術・図工室、技術室、家庭科室などに加え、地域開放多目的室を配置。2階は理科室2室、図書室、音楽室、教室4室を配置する計画。

 工事は内外装、給排水衛生設備の改修、照明のLED化と併せてトイレ洋式化を実施。技術室といった7~9年生の授業に対応する教室への用途変更を行う。

 校舎の新築工事は22年度早期に入札手続きが進められ、6月市議会に請負契約締結の承認が諮られる見通し。校舎改修の工期は今後決定する。

 体育館南の体育器具庫と倉庫は22年度に解体し、グラウンドの東側に2棟統合のS造平屋建て約120平方mの倉庫を建設する。

 実施設計は新校舎や校舎改修を和泉設計(那須塩原市)、体育器具倉庫をイケダ設計事務所(同)が担当。

 体育館は23年度に現体育館を解体し、単年度で建設する予定。規模は1200平方m程度を想定し、設計を進める。体育館周辺の外構整備も検討していく。

 箒根学園は関谷小、大貫小、横林小学校、箒根中学校の4校を対象とした施設一体型義務教育学校。大貫小、横林小の複式学級解消や児童生徒数減少に伴う学校運営上の課題に対応。9年間の系統性を確保した教育課程を実施する。19~22年度の小中学校適正配置基本計画(第2段階)に基づき整備される。

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