川越市は、川越駅西口(第二工区)土地区画整理事業に伴い、地下調整池を二箇所整備する。このほど、実施設計業務を二、〇五〇万円で光エンジニアリング(川越市脇田本町二九-三)に委託した。工事着手は十一年度以降を予定している。
地下調整池の規模は、一、〇〇〇tおよび二四〇tの二箇所。調整池にはポンプ施設および越流堤を設置し、五~六mの深さを予定している。調整池のうち一、〇〇〇t規模の方は、敷地面積六〇〇㎡規模の公園と一体的に整備し、二四〇tの方は緑道地下部分に設置する。
同区画整理事業の対象区域は、旭町一丁目地内の六・二ha。平均減歩率は二一・五四%。市施行で事業を進めており、九年度までに約八〇%の仮換地指定が完了している。地権者数は一一一人。
十年度の工事は、仮設道路下に約九五〇mの下水道管布設などを予定している。また地区内には家屋が点在しており、今後は七九件の移転を計画している。
地区内の道路のうち、都市計画道路は、川越駅西口から延伸し、国道一六号につながる川越駅南大塚線のみ。同線は、幅員二五m(四車線で両側歩道は四・五m)、延長三六二m。将来的には、電線類地中化事業も併せて実施したい考え。
このほかの道路では、幅員一二m(両側歩道二m)、延長一五五mの補助幹線道路一路線を整備し、幅員六mの区画街路を総延長六一〇m適宜配置する。
なお敷地内には、県との共同事業として仮称・西部地域産業文化センターの建設が計画されている。これまでに検討組織である連絡協議会では、商業施設やアミューズメント施設の複合施設案を報告済み。
県の新五か年計画には地域振興ふれあい拠点施設として位置付けられており、今後は市と県でさらに事業化に向けた協議を進めていく。施行地区の東側には県有施設の県立図書館や福祉センターが隣接しており、一体的な整備も検討されている。