県鹿沼土木事務所は鹿沼市の主要地方道宇都宮鹿沼線飯岡東工区810mの詳細設計をまとめ、白桑田交差点と市道1813号線が合流する2交差点に右折レーンを確保するほか、白桑田交差点から西へ150~200mの北側斜面を切り土とし、ブロック積みで法面を安定させる。飯岡東工区は西側の千渡東工区から続く幅員25mに拡幅する4車線化事業。道路詳細設計は、大日本コンサルタントが担当。渋滞箇所の白桑田交差点300mは既に改良工事に着手している。
白桑田交差点は、北側を市道0354号線、南からは市道0362号線が交差する。宇都宮鹿沼線と交差する2市道には右折レーンがなく、朝夕の通勤・通学時間帯を中心に著しい渋滞が発生していた。県は2018年度に白桑田交差点を事業化し、用地買収を進め現在は工事に着手している。
飯岡東工区は1級河川武子川左岸の高台に位置し、雨水対策は側溝から武子川に放流。工事を進めている千渡東工区は武子川右岸に調整池を整備し、雨水対策を実施する。
調整池容量は6800立方m。武子川を渡河する新飯岡橋は、橋長43mの上下線セパレート(W11・25m×2)で、上部形式は鋼単純非合成I桁。上下部工に続き、今年度は年明けにも床版工事を発注する。
飯岡東工区の幅員構成は、車道3・25m×4の両側に自転車通行帯1・5m×2、中央分離帯は4mで、両側の歩道は2・5mを確保する。
国庫を充当する事業化の22年度は用地調査を行い、用地取得に着手。工事は24年度から29年度まで6年間を予定した。総事業費は17億円で、内訳が測量設計費1億円、用地補償費6億円、工事費には10億円を試算している。