高崎市議会教育福祉常任委員会でこのほど、市内小中学校及び保育所の給食用ガス回転釜で断熱材にアスベストを使用していることが分かった。小中学校9校で28台、5保育所で10台となり、市では早急に予算措置を行い、春期休暇中に入れ替え工事を実施する方針だ。また、高崎経済大学の5号館(昭和50年3月完成)地下1階機械室の天井においても使用事実が判明している。
給食施設でのアスベスト調査は、県からの要請などを受けてガス回転釜、自動炊飯器、焼き物機など、市が機器を導入しているメーカー等14社に対して使用状況を調査するとともに製造年月日や仕様可能性について実施した。その結果、ガス回転釜が2社のメーカーでアスベストの仕様が確認された。いずれも昭和61年以前と同62年以前に製造されたもの。
市全体では38台の釜で使用が確認されており、現在では通常の利用では飛散の恐れは無いとされるものの、市では釜の老朽化等も踏まえ早急に機器の入れ替えに着手するとしている。入れ替えまでの間は対象となる釜は使用せず、創意工夫により対応していくとし、春期休暇中に工事を実施するため予算措置を行う。
一方、高経大5号館の機械室は、天井部分で検出されており、アスベストの含有率は64%。同大事務局は「現状では固まった状態にあるため飛散の恐れはないが、今後は関係部局と協議検討をしていく」としている。