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栃木県矢板市

矢板市 第2農場低区配水池を整備、容量600t、来年度にも着工

2021/12/25 栃木建設新聞

 矢板市は、水道浄水施設の第2農場低区配水池(平野)の整備を計画している。2号井の周辺に新たな敷地を確保し、容量600㌧の配水池を築造。滅菌設備や揚水ポンプ、建屋、1号井からの導水管、高区配水池への送水管などを整備する予定。水道課では用地取得後、早ければ2022年度の配水池着工を目指している。

 第2農場低区配水池は、主要地方道塩原矢板線の四郎兵衛橋上流の天沼川付近に位置。主な配水区域は平野地区と立足地区。敷地内の1号井で地下水を取水し、滅菌施設で浄水している。現在の配水池は容量60㌧のコンクリート製(半地上式)。築造から40年以上が経過し、老朽化が進んでいる。

 市では水道施設の統廃合を進めており、第2農場水源の配水区域に泉水源の区域を統合する予定。第2農場低区配水池の容量が小さく敷地も狭いため新たな用地を確保し、10倍の容量の配水池を整備。災害などによって取水や浄水機能が停止した場合にも12時間は配水できる能力を確保する。

 20年度に1号井から約300m離れた場所で2号井を掘削。今年度は実施設計をアート工測(那須塩原市)に委託するとともに、整備候補地の用地交渉を進めている。敷地面積は約1400平方mを想定している。

 新配水池は地上式ステンレスパネル製を予定。2号井の揚水ポンプ、滅菌設備のほか、第2農場高区配水池への圧送ポンプを設置。滅菌や電気計装などの設備機器を格納する建屋を整備する計画。

 整備工事の期間は2カ年程度になる見込み。配水池の築造を先行し、周辺の管路を整備していく。新配水池周辺の管路では、バックアップ機能を持つ1号井からの導水管や高区への送水管、低区への配水管を布設。これらはいずれもφ150の鋳鉄管を使用する予定。また、高区配水管の一部、延長約200mの布設替えを実施。φ50のポリエチレン管への更新を計画している。

 市内の配水区域は第2農場(高区)、同(低区)、泉(高区)、泉(低区)、寺山、西部、土屋、中央、片岡のブロックに分かれており、それぞれ水源から取水した水を浄水処理し、各地域に配水している。

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